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たまには真面目に宿根草の勉強をしてみる

我が家の庭づくりで心がけていること、それは「手間を最小限におさえる」です。

持てる時間の全てを費やして自分だけの理想の庭を作り上げる!というのは老後の楽しみにとっておくとして、現実問題、日々の仕事・育児・家事に追われながら一年草を季節ごとに植え替えて常に華やかにしておく、というのは私の性分や人間性からして不可能だと判断したので、樹木と宿根草の下草を中心とした庭づくりを選択しました。

昨年は自分のやりたいように突っ走った庭づくりをしてしまったので、秋の園芸シーズンのさなか、今年は逸る気持ちを抑えながらまずは知識のインプットを強制的にしてみたら当然ながら知らなかった色々なことが見えてきました。

宿根草を志す者のバイブル的存在

そこで今回は、学んで得た知識を『宿根草の庭づくりの基本のキ』としてまとめてみました。
すでに庭を完成させているベテラン勢の方々からすれば「そんなことも知らんで庭づくりしてたの?!」と驚かれる内容ばかりかもしれないけど、これから私と同じように手探りで庭づくりにチャレンジしよう!と思っているどなたかのお役に立てればこれほど嬉しいことはないです。

宿根草の庭づくりの基本

まずは信頼できる園芸店を確保する   
欲しいものを数店舗探し回る時間や手間を考えるとネット通販がやはり便利かと思うが、実店舗では思いがけない出会いもあり、その楽しみも捨てがたい。

植える植物と植える場所の相性を外さない
日照条件、土の乾湿、風当たりなどは自分の希望的観測を入れないで(←やりがちw)ラベルをよく読む。それでもわからなければとりあえず植えて様子を見る。うまくいかなければ移植もできることを覚えておく。

★秋に植える★
今回もっとも勉強になった知識のひとつがこれ。とくに暖地に住む私にとっては重要な情報でした。春先は園芸店も賑やかになるのでどうしても欲しくなりがちだけど、ここはグッと堪えて秋に注力するスタイルでいけば手間も減らせて一石二鳥かも。

購入直後の取扱いに注意
購入してから一週間ほどは半日陰の場所に置き環境に慣れさせてから植える。急に直射日光にあてない。このとき、買ってきたビニールポット苗は土の表面と同じ高さにまでカットしておくと水やりしても蒸れない。

土作りが命
市販の培養土が便利だがあまりにも低価格なものは避け、信頼できるお店の培養土などを使う。

保水性重視の場合
→ピートモス、腐葉土をまぜる

排水性重視の場合
→赤玉土、軽石、パーライトをまぜる

「安物に飛びつかない」自戒の念も含め勉強になりました。ちなみによく見るYouTubeチャンネルでも、安価な赤玉土ではなく多少値段は上がっても硬質赤玉土を使うと潰れにくく排水性を維持しやすい、と紹介していました。高いものにはそれだけの機能性や価値があるというのは物の道理ですね。

植付け時の注意点
植穴に市販の培養土を入れてから植えるだけでも格段に失敗のリスクを減らせる。

鉢植えの注意点
いきなり苗に対して大きすぎる鉢に植えると根腐れを起こしやすい。鉢は一回りずつくらい徐々にサイズアップすべし。
例えば3.5ポットを買ったのなら、まず5〜6号のスリット鉢などに植え替える。

多肥と水のやり過ぎに注意
成長がゆっくりな宿根草は肥料を与えすぎるとひ弱になりがち。
根は乾いた時に伸びるので「乾きの時間」を作ることが大切。

株分けや挿し木でも増やせる
根が伸びる春か秋に行う
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ということで、今回学んだ知識を生かしながら、もう少し気温が下がったらさっそく植え付け作業をしていきたいと考えています。

今季は新たな試みとして下記のようなこともやってみたので、追々アップできたらと思います。購入した苗もご紹介したいところです。

・プロに植栽計画の立案を依頼してみる
・好みではないけどプロがオススメしている植物をあえて植えてみる
・大型コンテナで寄せ植えに挑戦
・寄せ鉢で玄関まわりを効率よく飾りたい

最後に、今回勉強させてもらった書籍から一部引用になりますが、心に残った一節↓↓

一気に庭を完成させようと思わず、少しずつ試して観察しながら庭をつくっていきましょう。よい庭をつくるには年月がかかるもの、近道はありません。

『咲かせたい!四季の宿根草で庭づくり』
(おぎはら植物園 荻原範雄)




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