骨格の3つの輪で人生のバランス感覚を鍛える~まとめ
人生のバランス感覚を鍛える、骨格の三つの輪をみてきましたが、いかがでしたか?
では、簡単にレビューしてみましょう。
一つ目の輪は、第一頸椎の環椎, アトラスです。
そして、二つ目の輪、第一肋骨。
最後に、骨盤上部オープニング。
この三つの輪は、体の奥の方にあるので、触ることも見ることもできません。心を落ち着け、自分の呼吸を静かに聞き、自分を深く感じて初めて、その存在を意識上に持ってくることができます。 三つの輪のバランスをとるのは、 頭、肋骨、骨盤のバランスをとるよりも、はるかに細やかな作業ですが、三つの輪がバランスよく位置することで、中が外へと開き、体の奥深くからエネルギーがフワーッと広がっていくことでしょう。
さあ、トライしてみましょう。
顎を緩めて少し下に傾け、目を緩めて、環椎(かんつい)と頭蓋骨の間を少し開けます。呼吸が深くなり、頭に酸素が行き渡ります。第一肋骨を、こころもち下に下げたり、上げたりするだけで、肋骨と肋骨の間に空間ができ、指や腕が楽に感じられるでしょう。そして、骨盤の上の輪を想像し、呼吸しながらその輪と骨盤底筋のをゆらゆら動かすと、自分の骨盤の重みがだんだんわかってくるのではないでしょうか?また、それに伴う心の充実感はどうでしょう。
三つの輪をゆらゆら揺らしながら、体全体の骨を感じてみてください。クリアな頭で、胸が広がり、腕や手は軽やか、下腹はどっしりと、足はヴァイタリティに満ちている、そんな自分をイメージしてみてください。
人は、自分の中を深く感じている時、その人の真実が溢れ出てきて、存在感が外に醸し出されます。その深みはエクササイズで外から鍛えても養うことはできません。
自分の中への意識を目覚めさせることで、外で起こってくることが、一体どうして起こるのか、その意味は何なのかなどが、明確になってきます。何をいつするべきかといった優先権を含む人生のバランス感覚全体が、研ぎ澄まされてきます。