息子(4)の秀逸な回答。仕事のお悩み相談をしてみた。
ずいぶん前の話ですが、会社で社員の退職がつづいた時がありました。
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その日も、退職希望の報告を受け、経営陣としての不甲斐なさと申し訳なさにショックをうけ、自宅に帰ってもどんより気分でおりました。
当時、我が家の息子たちは4歳と2歳、独り言はんぶんで、4歳の息子に退職者がでたことについてお話をしました。
~私と息子(4)の会話~
※○○くん=息子の名前です。
私「なんかさー、ママの会社の人が辞めちゃうんだよねー。なんで辞めちゃうのかなーー?」
息子「うーん、ママの会社に住んでる人、あきちゃったんじゃない?」
私「あーそうか!そうだよね。飽きちゃうと辞めるよね。そうだよね。」
私「どうしたもんかねー?」
息子「うーん、ママが一人でやるかー、ママが楽しい言葉を言ったり、楽しい言葉たくさんゆって集めるかー、○○くんが背が高くなったら手伝おうか?」
(意訳:ママが1人で仕事するか、楽しい言葉を言って楽しい雰囲気だすか、楽しい言葉を言ってまた社員さんを集めるか、僕が大きくなったら仕事を手伝おうか?)
私「楽しい言葉!楽しい言葉を使って楽しい雰囲気つくるの大事よね!!うん、あと飽きないように楽しい仕事、楽しい事をしないとだよね!」
私「楽しい事するって、どんなことしたらいいと思う?」
息子「うーん、みんなでドーナツ食べたり、みんなでテレビとか見たらどう?」
私「そうかそうか、そういうのいいねー。あと、○○くんがお仕事手伝ってくれるんだったらママの未来は明るいなぁー♪」
息子「未来が明るいと心が大きくなるよ。」
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息子の言葉の1つ1つがあまりに核心をついていて、ふるえました。
まず、「仕事を辞める」「転職をする」というのは色々と理由はあると思いますが、息子が言うように「飽きちゃう、面白くなくなった」というのは1つの理由だと思いました。当社はベンチャー企業につき、成長意欲が高い人を好んで採用する傾向があり、成長意欲が高い人というのは、「何年も同じ仕事をしているように見える」、「会社を通じて見える景色が変わらないような気がする」状況だと成長が感じられないと飽きてしまう傾向があるではないかと気づきました。
当たり前ですが、成長意欲が高い人を採用するからには、会社もその期待に答える環境でなくてはなりません。改めて「仕事に飽きる」という事がないよう、ちょっと背伸びした目標設定、新たなチャレンジができるような環境、知的好奇心をくすぐるような刺激が提供できているだろうか見直す必要があると思いました。そして、その環境をつくるためにも、しっかり事業をのばし、ちゃんと利益を出し続けていかなければならないと思いました 。
次に、息子が言っていた「楽しい言葉を言う」。リーダーたるもの、不機嫌を職場で振り撒いてはならず、常にポジティブな言葉で「仕事は楽しい」を体現し、ワクワクする未来を語る事が大事だと、常々考えていただけに刺さりました。私は「楽しい言葉」を発していただろうか?ワクワクする未来を語れていただろうか?と反省しました。これからは、もっともっと「楽しい言葉、ポジティブな言葉」を使おう、もっともっと「楽しい事」を共有してワクワクする未来を語ろう、と誓いました。
最後に「未来が明るいと心が大きくなるよ」という息子の言葉。これは息子が意味をわかって言っているとは思えないのですが、発言が深すぎて親バカながら神童ではなかろうかと思いました。今までの経験上、おそらく過去に誰かから聞いた言葉をリピートしているだけの可能性が高いのですが発言のタイミングが良すぎてしびれました。(←親バカ炸裂!)
人は人生がより良くなるという未来が見えない状況ですと、自分のことで精一杯になり、周囲への配慮まで意識が届かず、ネガティブになりがちです。反対に明るい未来が見えていると、多少つらい事でも頑張ろうという意欲がわくものです。そして心に余裕がでてきます。心が大きくなります。
4歳ながら、なかなか秀逸で核心をついた回答で、驚き考えさせられたお悩み相談でした。
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2020年12月、コロナ禍で会社をとりまく環境はなんとなくネガティブなものばかりです。私自身はメンバーに「新たなチャンレジが提供できているか?」「楽しい言葉を使ってワクワクする未来を語れているか?」こんな時こそ、息子の言葉をかみしめて行動にうつしていきたい!
※この記事は、ずいぶん前に書いたブログをリライトしたものです。
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