森田尚樹/NODOR ディレクター

インテリア/デザイン業界を経て、NODOR(ノードア)という『インテリアとアウトドアの垣根を超えて、オリジナルのライフスタイルギアを企画開発する』スモールブランドを運営(しようと)しています。加熱した卵が苦手です。

森田尚樹/NODOR ディレクター

インテリア/デザイン業界を経て、NODOR(ノードア)という『インテリアとアウトドアの垣根を超えて、オリジナルのライフスタイルギアを企画開発する』スモールブランドを運営(しようと)しています。加熱した卵が苦手です。

最近の記事

#015 〈FAST PACK TOTE〉 に関する10の質問

【1】なぜ< FAST PACK TOTE >を作ろうと思ったのですか? 最初は、自分がエコバッグを使っている時に感じた不便を解消したかっただけなんです。でも試作を作り、自分で使っているうちにその利便性の高さを実感しました。そして、日常の買い物で同じような不便を感じている人が一定数いるんじゃないかと思って、それであれば、その人たちに向けたソリューションの提案になるんじゃないかと思ったんです。 自分が考えたアイデアで、周りの人の生活が豊かになったり便利になったりするなんて、

    • #014 【進化系】パッカブルトートバッグ FAST PACK TOTE /進化2_カラビナ付きマグネットジョイント

      前編をまだ読んでいない方はこちら ↓↓ もよろしくお願いします。 クラウドファンディングも順調に達成率115%まで増えてきています。応援と、そしてご支援してくださった皆さま、本当に有難うございます! そして、ご検討中の皆さま、初回特典付きの先行予約枠がまだありますので、この機会に是非ご支援をお願いいたします! 今回は、前回に引き続き< FAST PACK TOTE >について、2つ目の『進化』(だと私が思っている)について書いていきたいと思います。 進化2 カラビナ付

      • #013 【進化系】パッカブルトートバッグ FAST PACK TOTE /進化1_丸型巾着ポーチはどのようにして生まれたのか?

        前回の更新からだいぶ時間が空いてしまいました、、 が、何をしていたかと言うと、プロダクトのアイデアをまとめて、OEM生産してくださる会社と打ち合わせを重ね、クラウドファンディングの準備をして、11月11日にプロジェクトをローンチしました! 使う時の着脱と、広げたり収納する時の利便性が特徴なので、< FAST PACK TOTE >と名付けました。 そしてローンチ後は、WEBやSNSで集客とPR活動を行い、応援して下さる知人やプロジェクトをきっかけに私の活動を知って下さっ

        • #012 『エコトートバッグ/リサーチ』バッグの使い勝手とソファの座り心地の意外な共通点の話

          バッグを商品化するに当たって、最初のプロダクトはエコトートバッグにしようと決めていた。その理由は、私自身が欲しいと思えるものが世の中に見当たらず、様々な不便を感じていたからだ。 (この辺りの詳しい話は、#007『奥行き20センチ』を読んでみてください) 試作はすでに手元にある。アウトドアファブリックだから軽くて丈夫。ナイロンの撥水素材だから汚れや水にも強い。奥行きを30センチに設定してあるのでフラットパックも平らな状態で納められる。素材使いも手伝って見た目も悪くない。

          #011 『妄想から始まる自分のブランド作り』

          自分のブランドを作るとしたらどんなブランドがいいだろう? コンセプトは?イメージは?何を作るか?どんな人に使って欲しいのか? ーなんて妄想を、みなさんしたことありませんか? わたしは自分のブランド作りを、そんな妄想することから始めた。 ビジネスとして成立させるためには、3つの要素が必要だと何かの本で読んだことがある。①自分の強み、②自分のやりたいこと、③世の中の役に立つこと。 それって何だろうと、自分なりに時間をかけて考えてみた結果、簡単にまとめると次のようなことだと思った

          #011 『妄想から始まる自分のブランド作り』

          #010 『木工作家』

          わたしの友だちに人気の木工作家がいる。 前職の同僚だった彼は10年ほど前に会社を辞めて〈木工の世界〉に入った。最初の数年は職業訓練学校で技術を学び、その後に独立。今でこそ人気木工作家になった彼も独立当初は鳴かず飛ばずで厳しかったという。 その彼がこんな話をしていたのを思い出した。 彼は写真も上手だし語学力もあるので、そんな器用なことが一人で全部できている訳だが、確かに出来る人にとっては難しい話ではないのかも知れない。今の時代だからできる新しいスタイルなんだろうけど、それ

          #009 『ミシンによる達成感』

          出来・不出来は横に置いておいたとしても、一つ一つ自分の作品が出来上がっていくことに達成感を感じたし、何よりミシンを踏んでいる時間は楽しかった。 仕事場に入る前と出た後で意識的にスイッチを切り替えるようにして、仕事の時間はそこに集中していたが、通勤途中の道や電車の中では人々が持つバッグにばかり目がいってしまった。 バッグの持ち手、ポケットの形状、ファスナーの留め方、配色、そのどれもが勉強になった。街では、バッグを持っていない人を探す方が難しいくらい誰もが持っているものだし、

          #009 『ミシンによる達成感』

          #008 『エコトートバッグ』

          初めは単純に2つのことをクリアしたエコトートバッグを作ろうと思った。 ・男子でも持ち歩きたくなるデザインであること ・奥行き20センチのフラットパックが傾かないこと ちなみに、わたしがエコバッグではなく〈エコトートバッグ〉と呼ぶのは、エコバッグのような使い方(つまり、折りたたんで収納できる)ができて、トートバッグ単体としても十分使えること(つまり、畳まずに日常使いもできる)をイメージしているからである。 そして、わたしの手元にはそれに適した機能的なアウトドアファブリック

          #008 『エコトートバッグ』

          #007 『奥行き20センチ』

          話は少し変わる。 コロナ禍で外食をそれとなく控えている昨今、週末は街に出たついでに百貨店やスーパーで出来合いのお惣菜やお弁当を買って帰ることが多くなった。世の中では統計的にも中食が増えているらしいが、我が家もその数値に少なからず貢献していると思う。(週末は妻の主婦業をお休みさせてあげたい気持ちもある。) 普段からエコバッグ的な袋は持ち歩いているものの、“奥行き20センチ”はあろうかと思われる”晩酌セット”や”ハンバーグ弁当”をその袋に入れるわけではない。 それらを袋に入

          #007 『奥行き20センチ』

          #006 『手芸男子』

          ミシンを手に入れた私は、まさに水を得た魚だった。日本橋のTRAILSに通い詰め、ファブリックやパーツ類を買って帰り、家での作品作りに没頭した。巾着型ポーチ、ファスナー型ポーチ、サコッシュ、トートバッグ、ショルダーバッグ等、毎週の土日に2つずつというハイペースで創作活動を展開していった。 最初は見よう見まねで作った。外側から内部の構造をイメージして、布を切り出したり縫い合わせたりしていた。答えが分からないバッグの構造を紐といていく感覚は、3Dパズルのようで楽しかった。 段々

          #005 『myogを始める』

          まず、日本橋にある『TRAILS』というmyogの素材やパーツが充実しているお店に通い始めた。そこで紹介された「OUTDOOR FABRIC/アウトドアファブリック大全」なる本も購入して勉強した。 ダイニーマ、キューベンファイバー、X-PAC、シルナイロン、タイベックなどのアウトドアファブリックや、コードロックやラダーロックやバックルなどのプラパーツを一通り購入した。そららを自宅に持ち帰り、リビングの床に並べて眺めているだけで、ついついニヤけてしまうくらい楽しかった。 で

          #004 『myogとガレージブランド』

          もともと何かに嵌ると、とことんやりたくなる性分ではあると思う。そして、熱しやすくて冷めやすいとか、興味のあることばかりやるとか、言われることもある。 キャンプを始めて、御多分にもれずお気に入りのギアを集め始めた。アウトドアのセレクトショップに足しげく通い、ネットで情報を集め、YouTubeの「買ってよかったもの10選」などでインプットを増やした。 一口にキャンプと言っても、色々な方向性があることを知った。スノーピークに代表されるオートキャンプは、車で行き来することが前提な

          #004 『myogとガレージブランド』

          #001 『開業届』

          何日か前に、品川税務署に開業届を提出してきた。 まだ書類を出しただけだけど、気持ちの上では大きく前進した気がしている。 自分自身への忘備録でもあり、また、これからビジネスを始めたいと考えている人に私の足跡が少しでもお役に立てばと思い、開業にいたった経緯やビジネスの成長と軌跡を、noteに記録したいと思う。 (ちなみに、これが私にとってのnoteデビューです) まずは自己紹介から。 新卒から22年間お世話になった輸入家具メーカーC社を退職したのが2021年1月。その会社で

          #003 『初キャンプ』

          夏が終わる頃、神奈川県丹沢にあるキャンプ場に初キャンプに行った。 ずっとやりたかった初めての薪割り、初めてのフェザースティック、初めての焚き火、どれもこれもすごく新鮮だった。アルミのクッカーで炊いた白米は格別の旨さで、それに直火で肉を焼いて食べる至福の時をすごした。 もともとハンモックだけの軽量キャンプへの憧れもあって、テントはまだ買っていなかったので、ハンモックとタープで初めて山の夜を過ごした。 神経が過敏になっていたせいか、隣のグループキャンパーさん達の話し声が気に

          #002 『キャンプがしたい』

          輸入家具メーカーC社で働いていた頃はいわゆる“仕事人間”だった。土日も仕事のアイデアや企画を考えている時間が長かったし、読む本も仕事に役立つと思えるものばかりだった。 趣味はなに?と聞かれた時に「仕事が趣味みたいなものです」と答える自分に何の抵抗もなかった。インテリア、建築、家具、デザイン、プロダクトといった世界が大好きだった。(今でも好きなのは変わらないけれど、) コロナ禍で静止してしまった社会の流れに少なからず自分も影響を受けて、富裕層ビジネスよりモノ作りに近い場所に

          #002 『キャンプがしたい』