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懐かしのマンボライス

18歳から23歳まで、近所で一人暮らしをしていて、そのときによく出前で頼んだ懐かしい味。

それがマンボライスだ。

私の知る限り、このマンボライスは私にとっては当たり前の「懐かしい味」なのだが、このマンボライスを提供していた、近所の蕎麦屋も数年前に閉店してしまい、自転車で15分ほど走ったところにあった中華料理屋も閉店の憂き目にあい、とうとう絶滅してしまった感じだ。

そこで数年前から絶やしてはいけない気持ちとマンボライスへのオマージュから、自分なりに再現している。

後から知ったのだが、ググってみたり、人づてに聞いたりしてみると、マンボライスは昭和30年前後の神田來々軒の賄いだった説と同じ時代の蕎麦屋からの賄いだった説とに別れる。

但し、私の知るところでは暖簾分けの來々軒の数店舗で、数年前までメニューだったのがグーグルに残っているのと、私の近所の蕎麦屋で数年前まで食べていたので、まんざら間違っていないような気がする。

マンボライスはだいたいこんな感じだ。

玉ねぎと1センチ角程度にカットして、火を入れすぎないように炒める。

そこに角切りのチャーシュー(蕎麦屋分派と予想する)か薄切りチャーシュー(來々軒分派と予想する)を入れて、半熟のオムレツ(溶いた卵と一緒に炒める)にする。

これを「平皿」に盛り、紅ショウガを添えたものだ。

店では客が好き好きに醤油をかけたり、そのまま食べたり、ウスターソースをかけたり、マヨネーズをかけたりして、自分の好みの味付けで食べる。

私は、出前で頼むのが若い頃のスタンダードだったので、ソースとマヨネーズで食べたものだ。

コツは玉ねぎの火の入れ方で、噛んだときに「サクッ」と感があるくらい、火を入れすぎない方が、豚肉の甘みを引き立てる事。

あと、絶対に紅ショウガは必要なアイテムなのだ。

油多めの味を調和してくれるから。

マンボライスの名前は諸説あるが、賄いを作っていた人が、例のマンボナンバー5を歌いながら作っていたからとか・・・・

いずれにしても、私の中では絶滅させてはいけないファストフードなのだ。



たまに無性に食べたくなるんだよ

B級感とチープな感じがなんともいいんだよ。

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