夜行秘密~Audible52冊目
夜行秘密 カツセマサヒコ ☆☆☆☆☆
indigo la Endのアルバム「夜行秘密」をイメージして書かれた小説だという。
このアルバムを聴いていないし、好きなアーティストでもない。
でも読んでみたら、中々の世界観で、面白かった。
不思議ちゃんだらけのストーリーではあるんだけど、一人一人の人間としての弱さや愚かさなどが描かれていて、単なる話題性だけで書かれたものではない事はわかった。
一言で言うと「めんどくせぇ」だった。
なんでも「ハラスメント」つけてんじゃねぇ
「マイノリティ」って実は自分でライン決めてねえか???
常識って思ってるの俺だけ???
俺だけ事故らない、怪我しないとおもってるんじゃねーか???
などなど、なんでこんな面倒な世の中になったんだろう???って事が満載だ
薄っぺらな小説かと思ったら、いがいなまでに硬派で骨太だった。
音楽も聴いてないし、ミュージシャンについても詳しくはないけど、言いたいこと、書きたいことは、文章のエネルギーで充分に感じることはできた。
読む前に舐めていてごめんなさい。
狂気と冷静を超えた先がこんな感じなのかもしれない。
Audible52冊目聴了