リボーンベジタブルと朝活
今日は本社で会議があったので早起きをした。
お酒をやめてから体調がすこぶるよくて、5:30に起きて散歩をしてみた。
ちなみに引っ越してからは、めざましをかけなくても鳥の鳴き声とかでほとんど自然に起きている。30分ごとにアラームをかけながら、身体をたたき起こしていた昔とは違い、朝が毎日しあわせだ。
人々が活動をはじめるまえの早朝の時間って、なんだかこう、もったいないくらい綺麗で、空気が澄んでいて、ひとりじめしたくなるようなプレミア感がある。著名人やお金持ちの人がこぞって朝活をする理由がすごくよくわかる気がする。
低血圧で朝ごはんが食べられないわたしは、早起きの気持ちよさを知っていても、なかなか早く起きられないのだけど、これを毎日つづけられたらたしかに自分のエネルギーが変わりそうだと思った。
畑に野菜をみにくる人や、犬の散歩をしながら「おはようございまーす」と声をかけ合う人。
朝のプレミア感をひとりじめしていた気分になっていたのに、意外にも朝早くから活動している人は多いみたいだ。
こんな光景も、都内に住んでいた頃は縁がなかった。あんなに大勢、人がいるのに誰とも目が合わないし、すれちがう人と挨拶をしたこともない。大勢の人のなかにいながらも、孤独しか感じない不思議な街だ。
そんな何をしていても誰にもかまわれない、遠くて干渉されない距離感が、すきだったころもあったのだけど。
畑や田んぼをながめていて、物価高などの理由もあいまって、自給自足のすすめが叫ばれているものの、大掛かりな家庭菜園には挑戦できていないんだよなあと思った。地主さんがシェア用につくってくれている畑が、せっかく家の目の前にあるのに。
それでもわたしの部屋は観葉植物だらけだし、最初から畑はハードルが高くても、ハーブや野菜が少しベランダに増えるくらいは意外といけるんじゃないか?
出勤前に観葉植物に水をあげながら、ハードルが低そうな野菜の育て方について調べた。
いちばんお手軽なのに「リボーンベジタブル(リボベジ)」というのがある。
スーパーで買ったネギや小松菜の根元を残しておいて、それをそのまま水につけておくだけだ。
豆苗くらいはやったことがあったけど、ほうれん草、小松菜、ネギ、キャベツ、レタス、水菜などの葉野菜は意外にも水だけで育つのだと知って、急にハードルが低くなった。育つ、というか、何回かは収穫できる、みたいなかんじだ。
にんじんは根菜としては食べられないけど、花がきれいなので育てる人もいるらしい。
なんか感動した。
なんでこんなに手軽なのに、知らないことがたくさんあるんだろう。
考えてみたら、今手元にある野菜から、何かを育てようなんて思ったこともない。物は「買う物」で、「作る物」という概念がないのだ。
でも、わたしは田舎に住んでから、物がないからこそいろんなものを自分の手で生み出したくなる、クリエイティブなことがしたくなることを知った。
リボベジで慣れたら、プランターも買ってみようかな、と思い、帰りにリボベジ用の野菜を買いに行こうと思った。
今日の朝活が信じられないくらい気持ちが良かったので、「毎日つづけたいことリスト」の中に加えたいくらいおすすめだ。