ナオ

発酵食品に携わる微生物が好きです。

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マガジン

  • 日々のことなど

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最近の記事

匂い1

子どもの頃、父さんが長めの出張から帰ってくると、服から外国の洗剤のいい匂いがした。それを言うと、そうか?と自分でも嗅ぐんだけど、よく分かんないな、と言って、本人は気づいていないの。 新しい洗剤を買う度、帰ったときには"外国の匂いするね。"って言われたりするんだろうか、と少し思う。

    • 段々散文

      風が ひやり 夜霧深く 垂れこめた とある秋の日 深い眠りの底の 夜明け前鮮明な画 深夜のバーで唐突に 夢の中あなたに会えた お腹が空いて目をさます 今日は空が続くような晴れ 何も言うことなんてないんだ 何も欲しい物が見つからない位 晴れた日に気持ちいいのびをして またうとうととまどろみながら 一日を無駄にするのもいいと 思っていただけさ君となら こんな日曜にのんびりと 買い物に行くのもいい そうやって思う間に 美術館も終ってる ふとうららかに あなたは歌う 日が暮れて カラ

      • 過ぎていくこと。

        ワンコーラスだけ、メロディのせて。 戻れない日々に立っていることなど なにも知らないままでいいよ 戻れない日々を歩くことなど なにも疑わないきみでいいよ あー、楽器ができればなあ。、

        • フランスとわたし。

          フランス人が東北人に似ているって、きっとほんとだ。 ビザ延長の手続きとか、このままじゃマズイ。!と思ってらしつこくオフィスのお姉さんに聞くこと5.6回。 その彼女が、ma belle なんてわたしを呼ぶのを、はじめて聞いたの。(直訳するとわたしの可愛い という意味。マイハニー、とか、そういうニュアンス。) 今までももちろん、折々でお世話になってたけど、ここじゃ出来ないわよ、とか、わたしは知らないわと言われることが多かった。 でも、なぜだか今回はコレとコレは揃ってる?無いな

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        • 言葉やうた
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        • 日々のことなど
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        記事

          過ぎていくこと。

          戻れない日々に立っていることなど 何も知らない ままでいいよ 戻れない日々を歩くことなど 何も疑わない 君でいいよ 雑然とした部屋の片隅で 寝ころんで見たものは 全部忘れていいの 時計の針に解けない魔法 アインシュタインの発見が矛盾を隠してる 戻れない日々に立っていることなど 何も疑わない ままでいいの 戻れない日々を歩くことなど 知らないままで 鼻歌歌おう

          過ぎていくこと。

          クラバート

          突然のおすすめ本の紹介。。 クラバートという題名で、大どろぼうホッツェンプロッツを書いたプロイスラーによる魔法使いの弟子のお話。主人公の名前はクラバート、舞台はドイツ。 このお話は、ドイツ東部ラウジッツ地方に伝わる、魔女や魔法使いの伝説をもとにして描かれたものだそう。 ちょうど去年の5月頃のこと、ジブリ美術館を訪れその中にある本屋さんで、宮崎駿さんが「自信を持っておすすめできます。」と書いたポップを見て手に取った。 (わたしの地元の小学校はジブリのすぐそばだったので、

          クラバート

          住まい

          未だに 心地よく生きていくこと なんて叶えられずにいるし。 分からないことだらけということを気づくまでに、知ったこともある。 頭ばかり、先に動いてしまうクセ、焦りがちなクセ。 諦めたらとことんダラけるクセ。 バランスの悪さ。 1日の満足感。 ひとりでいることの 落ち着き、時折ほんのり包まれる寂しさ。 もやもやし始めると料理するクセ、 意外と律儀に日課をまもってること。 ぴたりとわたしの形にそって動く空気。 この部屋が与えてくれるもの。 車の通る音も ここのいちぶ。 相

          不公平な天気予報

          例えば 隣家の蛍光灯の下で照らされる今夜の夕食の味を、そこで交わされるお決まりのジョークも、 わたしの知りえないこと。まるで、遠い国の話のように。 __ __ __ 夜、21時半。グレーの背広を着た二人の男。駅のホーム。背中合わせに座る。知らないもの同士。 培ってきた、言葉の使い方も、大事な場所のことも、愛することの出来ないままの思い出も。 知ることはない。通り過ぎて行くもの同士。何もかも少しずつ、ぜんぶがちがう。 __ __ __ 例えば 木星から望遠鏡をつかって地球を

          不公平な天気予報

          すき

          阿川佐和子さん 平野レミさん ジャックプレヴェールの詩 谷川俊太郎さん(俊じい)吉本ばななさん 西原理恵子さん バムケロシリーズ(島田ゆかさん、3才の頃からずっと。)加茂昂 Art blakeyのMoanin 久石譲 はっぴいえんど(とくに風街ろまん)SAKE ROCK Perfume サカナクション ハナレグミ Sigur Ros 星野源 細野晴臣 大瀧詠一 森山直太朗 御徒町凧 矢野顕子 高田渡 清水ミチコ 寅さん、渥美清さん 宮沢りえさん 樋口可南子さん もたいまさこ 

          花は咲く 人は歩く よるのなか

          月にあたって、草は青く光る 暗がりに真っ白な花が群れて咲いてた 重なりあった白い花弁は 薄い闇に透けて あでやかにそこに在った 命を結ぶときを密やかに待って しんしんと夜は冷えていく 人は夜道にふろしきを広げて 星をかき集めた 何万年も何光年も前の、光の痕跡 わたしはわたしの気配を追って ただただ歩いた そうして月あかりにくるまれた いくつものやさしい夢をみつけた 夜は深みを増していく 濃紺の空は宇宙へのびる 月は太陽をやさしくいなして 地球に光をこぼした そして

          花は咲く 人は歩く よるのなか

          淘汰(とうた)

          淘汰 とうたされるものの中で わたしは立ち止まって見てたいんだ 愛しい記憶をそっと守りあって ここでなにが見えるだろう 目が合う 人と人が笑う 音と音がぶつかって 音楽が溢れだした その瞬間に言葉は消える 音だけが残る とうたされるものの中で わたしは立ち止まって見てたいんだ ちっちゃくなって 死んでゆくときが もしかしたら明日来るかもしれない それでも命を振り絞るようにありがとうとあいしてると 伝えたいな どこまでもいつまでも 目が合う 人と人が笑う 音と音

          淘汰(とうた)

          曖昧な若さで突っ走ることについて。

          このままじゃダメだ。と思ったので書き始める。 1年と少し前。一昨年の11月からのこと。 わたしは分かりやすく心に風邪を引いていた。 原因はなんだったのか、それは4度目のことでもはっきりとは分からない。 とにかく力という力が尽きて、感情も湧かず、暗闇にすっぽり包まれたように、身じろぎも出来ず1日のほとんどをベッドの上で過ごした。 チョコレートやパンををむさぼるように食べた。 とはいえ、3月になる頃には良くなった。 (今年はまぬがれたけれど)季節性のものかもしれない。 その冬

          曖昧な若さで突っ走ることについて。