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フランスとわたし。

フランス人が東北人に似ているって、きっとほんとだ。

ビザ延長の手続きとか、このままじゃマズイ。!と思ってらしつこくオフィスのお姉さんに聞くこと5.6回。
その彼女が、ma belle なんてわたしを呼ぶのを、はじめて聞いたの。(直訳するとわたしの可愛い という意味。マイハニー、とか、そういうニュアンス。)

今までももちろん、折々でお世話になってたけど、ここじゃ出来ないわよ、とか、わたしは知らないわと言われることが多かった。
でも、なぜだか今回はコレとコレは揃ってる?無いなら事務所のブルーノに聞かなきゃ。今、電話するわね。

ととても親身になってくれたのだ!!

7ヶ月、とにかく堪えてみてよかったって、思った。

わたしもフランス人もきっと、お互いに慣れるまでに時間がかかるけど、一度近づいてしまえばそれからは親身になってくれるんだなあ、きっと。

夏になって、毎日天気がよくて。。
冬の間に凝り固まったものが溶けて、機嫌のよさをお互いにふわっと出しやすいのかもしれない。冬の間のあの暗さ、重たさが嘘みたいだもの。

フランスに住んでからというもの、今までほんっとに嫌だ!こういうとこ、ヤダ!っていうのばっかりしか見えてなかった。
日本のように仕事としてお客さんに接さなきゃいけないこと、としての親切さに慣れきっていたので、
仕事はしたくないけど自分の身は守りたい、という風に見える、多くのフランス人にたくさん腹も立ったし、すごくビックリした。
ひとりひとり、言うことが違いすぎるので、どこで決まったのよ、それ!って何度も地団駄踏んだ。

だから、たまにうまくいったときは本当にうれしかった、これからもそう。

そして、そうじゃない、見えないところに優しさがあるということに、ようやっと気づけてよかった。

わたしのしつこさの勝ちよ。

なおは、牛乳煮詰めてキャラメル作ってるのとか見てるとさ、ネッチリコッテリしてるよね。って姉ちゃんによく言われたんだ。
自分のしつこさ、信じて良かった。

そう思うと、わたしも環境に人に、本当に慣れるのに半年かかるのだし、その慣れてない間でも、人にちゃんと微笑んで挨拶はできるし、そういう意味ではフランスのリズムは合ってるのかもしれない。

今までフランス、似合うよ。と言われるたびに、こんなエゴイストたちと一緒にしないで!(失礼。)と思っていたんだけど、少しちがう面が見えはじめた。

ああ、これからはきっとたのしい。

わたしの元気をなみなみにして、きっと、がんばれる。

フランスの片田舎に暮らし、7ヶ月が過ぎて、思ったこと。

なんとはなしに撮った空たち。
わたしの部屋からのながめ。


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