64:子どもに与える大きな悪影響@ベナンの孤児院
Bonjour!
1月と3月の2回に渡り、孤児院で活動している先輩隊員の活動を見せてもらう機会がありました。
今までに5箇所の孤児院に連れて行っていただきましたが、孤児院の運営の仕方で子どもたちの様子が異なっていることが本当に衝撃でした。
①愛情不足
とある孤児院では、子どもたちが私達に異常なまでにくっついてきました。
「可愛い」というレベルを超えており、あのべっとり加減はかなり異常(日本の愛着障がいの子と同じ反応)。
普段から大人に放置されているんだろうな…と想像せずにはいられませんでした。
別の孤児院では、赤ちゃんたちがベビーベッドに入れられて放置されていました。
あの光景はかなりショックで脳裏に焼き付いています。
声をかけても無反応。全く泣かないし、目が合わない。明らかに様子がおかしい。
なぜなら職員はオムツとミルクの最低限のお世話しかしていないからです。
生まれたときは正常でも、環境次第で障がいになるってこういうことか…と思い知らされました。
一方でイタリアのNGOが運営してる孤児院は、子どもの質が全く違いました。
ベタベタくっ付いてくることもなく、礼儀正しくしっかりしていました。
将来手に職をつけるためのミシンもあり、もはやその辺の子どもたちより恵まれているのかもしれません。
②歯磨き指導をして分かったこと
先輩の活動のお手伝いとして歯磨き指導を複数の孤児院で行いました。
自分達で歯磨き→動画の視聴→染め出し剤の使用→歯磨き指導という流れ。
普段から放置されているだろう孤児院のほとんどの子の歯が溶けていました…。本来ボコボコしているはずの歯が真っ直ぐ…。
躾されている孤児院でも大きな虫歯がある子が複数いました。
歯ブラシもボサボサだし、新品のものでも大きすぎて使い物にならない感じ。
ベナンでは大人(親や教師)は基本子どもたちを褒めないし、一緒に遊びません。
その中でも、子どもたちと向き合っている孤児院とそうではない孤児院とでは、こんなに子どもたちの様子に差が生まれるのか…と悲しくなりました。
私にできることは、目の前にいる子どもたちに精一杯向き合うこと。
私が与える影響なんてほんのちっぽけなものかもしれませんが、日本でもベナンでも一人一人と向き合える大人でありたいです。