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サヨナラに強くなれないお話

こんにちは

突然ですが、

あなたはサヨナラに強いですか?

卒業、転勤、逝去。世の中には別れが沢山ありますね。
今まで一体幾つのサヨナラをしてきたんでしょうか、、、

私はというと、サヨナラにとても弱いです。
ええ。とってもとっても弱いんです。
メンタルの強さにはかなり自信があるのですが、誰かが自分の前からいなくなってしまう
ということに対してだけは対応できません。
別れはいつまで経っても自分にえげつないダメージを与えてきます。

自分の別れへの弱さを感じたのは高2のとき。
中高の部活の顧問に、全体の集まりでで「俺が来年も顧問出来るかは分からない」と言われた時でした。
当時の私の脳内では、未来が急に暗転していて、気付いたら泣いていました。
結局その話は無くなって、私が卒業した今もその人は顧問を続けているのですが、
「辞めないでください」と言いにいったときの悲しさは未だに薄れないし、それによって私はサヨナラが大嫌いだと知ってしまいました。

逆にそれまでそれを知らなかったというのもおかしな話ですが、私には耐性がないという
方が適切かもしれません。

そうなった理由は、ずーっと他の人と距離を置いて接してきたから。
人見知りもしないし、誰とでもある程度は話せる。この特徴は、人と親密になりすぎることを恐れた結果生まれたものです。
人に自分の奥底を見られて、その人が離れてしまうのが怖い。自分の核は魅力的ではない。
そう思って生きてきたから、人のことをすごく好きになるということがなくて、でもその代わりに、人のことを思って辛くなることもなかったんです。

でも、その部活は私が初めて心から心地よいと思えたところで、顧問の先生は初めて出会った全面的に信頼出来る大人だったから、その状況が崩れるのが怖くてたまらなくなってしまったんです。

サヨナラを悲しく思う人間的感情は、とても辛いものなんだと気付きました。

だけど、それと同時に心からの愛と共に過ごす日々の鮮やかさも知りました。
人を思いっきり信頼して組織にのめり込むと、いいことがあると素直に無意識に喜べるし、周りの目よりも自分の感情を大切にできるんです。
幸せの感じ方が何倍にもなるんです。

何かをすごく好きになるとジェットコースターのように心が揺れ動いて、壁を作って表面だけの付き合いを重ねているときとのエネルギー消費の差は比べものにならないけれど。

それでも、いつか訪れるサヨナラの日まで、大切な場所や大切な人を全力で好きでいたいなって思う今日この頃です。

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