文末が揺れている。

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カリブの海賊に乗って人生のテーマを思い出した話

台風で、楽しみにしていた予定が飛んだ。頑張れば行けるが、行ったら帰って来られるか分からない。泣く泣く断念することになった。 やっぱり悲しい。悲しすぎる。まず関東は雨もまばら。悔しい。 この鬱蒼とした気持ちをなんとかできるのは、圧倒的な非日常しかないんじゃないかと思い、同じく予定が飛んだ妹にディズニーを提案。賛同してもらえたので、急遽昼からディズニーランドに行ってきた。 着いた頃には雨も止んでいたが、台風の影響でパーク内はガラガラ。アトラクションもすぐに乗れるし、パレード

    • 恋と愛は違うのかもしれない。/「ファーストラヴ」島本理生 

       ※2022年執筆のため「今年」がズレています。 間違いなく、今年イチ好きな本。今年刊行されたわけではないですが、私が読んだ中で一番好きな本でした。この本は、そう断言できる程に私の心を掴んで離さない。着眼点の細かさと複雑な構造をスッと理解させる文章力。そういった技巧も凄まじいのですが、それに熱量が掛け合わさって、まるで映像を観ているかのように情景が浮かび上がってきます。  「ファーストラヴ」の主軸は、父親を殺したとされる環菜の裁判までの過程と、それに伴って明らかになる過去

      • 「憐憫」に寄せて。

         何かに思いっきり溺れてしまいたい。存在ごと認められたい。分かって欲しい。そんな感情はおそらく多くの人が持つものだ。「憐憫」の筆者である島本理生は、その感情を丁寧に描写する力が群を抜いていると思う。  私は島本理生作品の大ファンだ。「ファーストラヴ」、「ナラタージュ」、「君が降る日」…。好きな作品をあげればキリがない。特に、「ファーストラヴ」を読んだ後の衝撃は凄まじかった。自分でも幸せになれるかもしれないと思ったからだ。誰かと一緒に添い遂げるという未来が全く思い浮かばなくて

        • 大森靖子を聴くなんてメンヘラだと決めつけて敬遠するのは絶対間違ってる多分 / 「シンガーソングライター」大森靖子

          大森靖子さんの歌を結構聴きます。キャラじゃないことは自分でも分かっています。大森靖子のファンと言って思い浮かべるようなピンクが好きな女の子からは程遠い、金髪ショートにトレーナーを纏った私。集団の中で孤立したことはない、はずだし、生きやすそうな人に見えるんだろうなって思う。でも本当は全然そんなことなくって、大きすぎるやる気の波に翻弄されながら、自分を保つのに必死です。結局みんなそんなもんじゃないですか? 大森靖子さんは、血みどろピンクの感情をそのまま歌詞に落とし込む才能があり

        • カリブの海賊に乗って人生のテーマを思い出した話

        • 恋と愛は違うのかもしれない。/「ファーストラヴ」島本理生 

        • 「憐憫」に寄せて。

        • 大森靖子を聴くなんてメンヘラだと決めつけて敬遠するのは絶対間違ってる多分 / 「シンガーソングライター」大森靖子

          大森靖子超十字架 / 神戸月世界2部

          この土日は、実家に帰る予定だった。なぜか分からないけれど疲れていたから、帰って友達と会えたら元通りになれるんじゃないかなって思って楽しみにしていたそんな矢先に、妹が新型コロナウイルスに羅漢し、帰省がなくなった。 こればっかりは仕方ない。そういうご時世だ。でも、妹に対して納得がいかない。私は帰省するたびに「うつさないでね??」って圧をかけていたから、帰省前はご飯に行ってなかったのに。妹は思いっきりお泊まりしてたみたいだ。しかも、熱が出た時点で言ってくれたらよかったのに、荷物を

          大森靖子超十字架 / 神戸月世界2部

          空っぽでも一瞬でもいいから。「VOID -シン・ガイアズver.-」/ 大森靖子

          今回紹介するのは、大森靖子の「VOID -シン・ガイアズver.-」。 この曲だけをずっと聴きたくなるなんて、私の心はきっと荒んでいます。限界を迎えて全ての音を遮断したくなったときに、唯一受け入れられるのがVOIDなんです。 この楽曲のタイトルであるvoidという単語の意味は、「空(うつろ)」。確かに、歌詞に出てくる2人の関係は、空虚なものです。 登場人物①…「僕」 登場人物②…「君」 「僕」と「君」の歪な関係と「僕」の心情を、盛大にかき鳴らされた楽器の音と共に歌い、

          空っぽでも一瞬でもいいから。「VOID -シン・ガイアズver.-」/ 大森靖子

          絵心が欲しい。

          「絵が描けたら。」 最近、こう思う機会が多い。 絵が描けたら自分の些細な心の動きを共有しやすいのに、とよく思う。 確かに、文字で伝えられることも多い。自分の複雑な思考回路を伝えるときには、文章を使う方が便利だ。でも、その場の雰囲気や細かい情景といったものは、写真や絵で場面を切り取って見せた方が分かりやすいだろう。そして、絵は自分の伝えたい情報を強調しやすい分、特に意図が伝わりやすい、はずだ。 じゃあ何で絵を描かないのか。答えは簡単、びっくりするほど絵心がないから。絵は練

          絵心が欲しい。

          椎名林檎をかじってみたら、思いの外甘かった。

          ※個人の見解を敬称略でお届けします。 もともと椎名林檎の曲は「丸の内サディスティック」や「歌舞伎町の女王」くらいしか知らなかったのですが、大学生になったからには、と思って最近よく聴くようになりました。 その際にいちばん驚いたことは、まっすぐな愛を綴った甘い曲が何曲もあること。なんと椎名林檎は官能的で掴めそうで掴めない蝶のような女性の様だけでなくて、重いけれど真っ直ぐな愛も歌うんですよ。知ってました?私は知らなかったです。 そこで、今回は大好きな、甘くて重い椎名林檎の作品

          椎名林檎をかじってみたら、思いの外甘かった。

          サヨナラに強くなれないお話

          こんにちは 突然ですが、 あなたはサヨナラに強いですか? 卒業、転勤、逝去。世の中には別れが沢山ありますね。 今まで一体幾つのサヨナラをしてきたんでしょうか、、、 私はというと、サヨナラにとても弱いです。 ええ。とってもとっても弱いんです。 メンタルの強さにはかなり自信があるのですが、誰かが自分の前からいなくなってしまう ということに対してだけは対応できません。 別れはいつまで経っても自分にえげつないダメージを与えてきます。 自分の別れへの弱さを感じたのは高2のとき

          サヨナラに強くなれないお話