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映画、ドラマの感想

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#note映画部

「ツイスターズ」の感想(ネタバレあり)

「ツイスターズ」の感想(ネタバレあり)

たまに作られる竜巻映画。
近年だと「イン・トゥ・ザ・ストーム」とかも、めちゃくちゃ面白かったし、アメリカだと日本でいう所の地震の様に、結構自分達の生活と地続きな災害だから関心も高いのかも知れない。

一応1996年公開の「ツイスター」の続編になるみたいだけど、そこまでつながりは無いので単品作品としてしっかり楽しめる作りになっているのは偉い。

冒頭で主人公ケイト達が竜巻を追いかけていく若き日の描写

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「さがす」の感想(ネタバレあり)

「さがす」の感想(ネタバレあり)

劇場で観れていなかったのだけど、早くもAmazonプライムビデオの見放題に入ってきたので鑑賞。
ちゃんと映画館で観とけば良かった、、、と後悔する位めちゃくちゃ面白かった。

独特なサスペンス感

片山監督の前作「岬の兄妹」と同じく重々しい雰囲気はありつつ、基本的にチャキチャキの大阪弁で話す人しかいないので吉本新喜劇を見てる様な軽快さもある不思議なバランス。
最初の万引きした父親を娘が迎えに来てから

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「恋は光」の感想(ネタバレあり)

「恋は光」の感想(ネタバレあり)

小林啓一監督最新作

大好きな「殺さない彼と死なない彼女」の小林啓一監督の新作という事でめちゃくちゃ楽しみにしてたけど今作もとても素敵な作品だった。

「殺さない彼と死なない彼女」も恋愛映画というよりは登場する彼や彼女の恋を通して、人を好きになる事の意味みたいなものを問いかける様な要素が印象的だったけど、そういう意味でいうと今作はそこをより突き詰めている作品だと思う。

それでいて記号的になりそう

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ウェンディ&ルーシーの感想(ネタバレあり)

ウェンディ&ルーシーの感想(ネタバレあり)

初めてのケリー・ライカート

名前だけ知ってた「ケリー・ライカート」の初期監督作品がU-NEXTで独占配信されているのを映画友達からオススメ頂き今回「オールドジョイ」と今作「ウェンディ&ルーシー」を鑑賞。

その時のアメリカの片隅で生きている人々に優し過ぎず、かといって突き放し過ぎないバランスで寄り添う様な視線の作風が好きになった。
あとアメリカのあまり裕福じゃない人たちの営みがとてもリアルな空気

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「かそけきサンカヨウ」の感想(ネタバレあり)

「かそけきサンカヨウ」の感想(ネタバレあり)

愛しい宙ぶらりん映画今泉力哉監督最新作。

劇中で「宙ぶらりん」という言葉が出てきたけど、今泉力哉監督作品は何かを決定しない宙ぶらりんの時間を面白く、時に美しく描く名手とも言える。
今回もそういう意味で主人公達が「何かを決める」「あえて何も決めない事を決める」そこに至る時間を丁寧に愛おしく描いた今泉監督らしい作品だと思う。

前半は主人公である陽の新しく出来た家族と、ほとんど記憶のない離婚した母親

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