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小説: 世界樹の魔法使い

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前に書いていたファンタジー小説。自信はないけどチマチマ更新。
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2014年9月の記事一覧

世界樹の魔法使い 2章:争う尖塔の学生たち ④

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「まずは今回の行動が、ジョイナー教諭のあらゆる汚点が積み重なったことが理由であることを、校長先生にもご理解頂ければと思います!」
 既に自らの発言を我慢して、怒りで顔を赤くしているチュイ。彼女とフレイソルの後ろでは、膝をついた取り巻きたちが、二人の暴走に付き合っているという諦めの空気を漂わせている。
 静かな室内にフレイソルの語調が強くなった声が響き渡ると、それは見事

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世界樹の魔法使い 2章:争う尖塔の学生たち ③

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***

 天刺す尖塔の特別教育部。その最上階にある校長室だけは、医務室と同じように大きな窓がいくつもはめ込まれ、開放感のある造りになっている。
 それでも今は半年間の夜。窓から見える景色は、点々と明かりの灯っている聖天都市の姿と、空に散った星の姿ぐらいなものだった。
 柔らかい椅子に腰をかけたケンブリーは、年期の入ったデスクに向かい、置かれた書類を前にして、難しい顔

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世界樹の魔法使い 2章:争う尖塔の学生たち ②

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「いいね! 私も見てみたい!」
 チュイの明るい声に、ジョイナーは耳を疑った。
 対して、笑みを浮かべるフレイソル。
(おい! いつも逆だろ!)
 ジョイナーは心の中で悪態をつくと歯を食いしばって、盛り上がる二人を見た。
「おお、犬! お前もたまには話しが通じるではないか。師の勇姿を是非見せて頂こう!」
「そうだね、そうだね! 人間もたまにはいいことを言うではないか!

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世界樹の魔法使い 2章:争う尖塔の学生たち ①

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 世界には三種類の魔法使いが居る。
 まずは社会的魔法使い。彼らは限定された些細な魔法のみを扱うことはできるが、正式な魔法使いとしては認められてはいない。魔法の制御の仕方は学ぶが、あとは一般的な人と同様の生活を送り、魔法も仕事の中でのみ使うことを許されている。
 次に職業魔法使い。彼らはジョイナーと同じく、様々な魔法を操る才能を持ち、それを操る素養を魔法学校で学んでい

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