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記事一覧
元想細片/140702
●鎮痛シシトウ(薬草)
南の大陸でよく取れるという、小ぶりなシシトウの一種。深紅の皮につつまれたその実はいかにも辛そうだが、実際にはさほど辛いわけではない。
この鎮痛シシトウは血の巡りをよくすると言われており、頭が痛いときなどには鎮痛シシトウの実をこめかみの辺りにはりつけておくことで、その痛みが和らぐという。
また、この沈痛シシトウを食べたときに出る汗は体の毒素を排出する役割があるといわれ
元想細片/140622_2
●恋人の神殿(場所)
とある都の郊外、切り立った崖に開いている小さな洞窟である。入口のそばには大きな岩が幾つもあり見通しが悪く、慣れた者でなければその場所へたどり着くのは難しい。
小さな鍾乳洞であり、数分と歩かないうちに突き当たりの空間にたどり着くが、そこには大きな鍾乳石が地面から生えており、真っ白なそれは見ようによっては、ローブを羽織った人物のようにも見える。
はるか昔、互いに見初めあっ
新種発見!69匹の愉快な生き物図鑑
7月中旬頃までにKindleストアで出版する予定の電子書籍の紹介です。
幼少の時から思い描いてた、こんな生き物居たら面白いなぁという空想を、大人になった今、言葉の力を借りて作品にしてみました。
本を実際に書いている方から見たら、文章力や絵がナメてるように見えるかもしれませんが、僕達は本気です。
こういう本を待ってた人へ
「やっと、出ました。」
下の画像はその図鑑のうちの一匹です。
右手に持
元想細片/140616
●カマカブリ栗(食品)
釜かぶり、と名づけられているとおり、まるで釜のように縁が大きく膨らんだ鬼皮をかぶった木の実である。栗と名がついているが正確にはドングリの仲間らしく、栗にあるべきイガなどはない。
熱した鍋などで炒りつけていると釜の部分が割れてほっくりしたと黄色の実が露わになり、甘い匂いが漂ったら食べごろである。味は栗に似ており、ややねっとりとした歯ごたえと濃厚な甘さが人気である。
秋
LOOP MUSIC 第17弾。王が帰国したらしい。どうも凱旋とは言えない戦果だったと聞く。港に着き城へ戻る途中この村を通るので決して粗そうのないように。と村長からの達しが届いたこともあり、村人たちは普段から畏怖する王を刺激せんよう家の中に閉じこもるのだった。
元想細片/140615
●オアシスヤシ(薬草)
砂漠に生えているヤシの木の一種。オアシスの回りに生えていることが多い。薬効があるのは、このヤシの木になっている指先ほどの大きさの実である。これは滋養豊富であり旅人達の貴重な栄養源となっている。
また、それ以上にこのオアシスヤシの実は砂漠を旅する者達にとって重要な意味がある。この実を食べるとしばらくは汗をかかないため、炎天下での旅でも脱水症状を防ぐ効果があるといわれてい
元想細片/140614
●エリマキ岩(場所)
とある街道沿いにぽつんとある、大きな岩。ちょっとした小屋ほどの大きさがある。縦長の岩なのだが、岩の中ほどかが屋根のひさしのように大きく前後左右に突き出した形をしており、その様子が大きなエリマキをしている姿に見立てられてこの名がつけられた。
道中で突然の雨に降られた旅人が雨宿りをしていたり、あるいは陽射しが強い日にこの岩の陰で涼んでいる姿などが見られ、簡易の休憩所として重
元想細片/140613
●ウミシメジ(食品)
海岸の岩場の辺りにはえている、きのこのようにしか見えない生物。貝かイソギンチャクの仲間のようだと考えられているが、詳細は不明。
コリコリした歯ざわりが独特で、旨みが強い。そのまま炒め物にしたり、あるいはスープの具として海岸の町では重宝されている。幾つかのウミシメジの仲間が発見されているが、今のところ毒をもったものは確認されていないため、山で取れる本来のキノコよりも安心し