鬼と認知症のきまぐれラプソディー
昔昔、あるところに、くだらない人生を謳歌し、あとはお迎えが来るのを待っているだけのおじいさんとおばあさんが生息していました。
いつも2人は「ざこば師匠」と、口癖のように言っており、半ば認知症一歩手前でした。
おじいさんは山へ行ったり来たり、おばあさんは川へ行ったり来たりとほぼ認知症全開のような感じでした。
たまに帰り道がわからずその辺で過ごす時もありました。
そんなある日、おばあさんが川へ行き、何をしたらいいのか忘れて帰ろうとした時、川の上流のほうから大きな大きな桃が流れてき