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個別最適な学びについて考える(87)ー有田和正(1989)有田和正著作集「追究の鬼」を育てる3子供の見方・考え方を鍛えるーから

読んでいる人たちは,教師を熱中して取り組めているでしょうか。
自分は「教師」という仕事に熱中したいと思っているタイプです。
だからこそ,教育の偉人について調べることが好きなのかもしれません。
信念を作り上げていくにも大事なことだなと思って,調べながら本を読んだりして勉強します。

自分が持っている教師の願いに合うような,教育の偉人の本を読むと少しずつ形成されていくのかもしれません。

今回は,「有田和正(1989)有田和正著作集「追究の鬼」を育てる3子供の見方・考え方を鍛える.明治図書,東京」です。早速読んでいきましょう!

みる力を育てる
仏教の世界に五眼ということがある。
肉眼。だれでも人間がもっている肉眼。
天眼。分析的、科学的な眼である。何年何月何日何時何分何秒に日蝕がおこる、というような未来がわかっている。
こういうことのわかる眼を天眼というらしい。
天眼の次は慧眼。これは哲学的なものの見方である。天の力の存在を知るのは慧眼による。
次が法眼。これは芸術的な見方であり、直観のきく目である。
最後が仏眼。あらゆる見方のうちの最高の見方のできる眼である。何事も深く見とおすだけでなく、慈悲をもって見る見方である。
子どもの見方をきたえるとき「肉眼→天眼→慧眼→法眼→仏眼」という方向をめざしてやれということであろうか極めて示唆に富んだ仏教語である。
(中略)
見る力が育ってくれば、問題発見力ができ、問題が発見できれば追究する。また、見る力が育ってくれば、表現が豊かになり、おもしろくなる。表現力を通して観察力の育ち具合を判断するのである。

有田和正(1989)有田和正著作集「追究の鬼」を育てる3子供の見方・考え方を鍛える.
明治図書,東京

まずは肉眼を通して見る力を鍛えていくことが必要そうです。
慧眼以降からは,かなり難しいものになってきています。あくまでも,仏教語の表現なので難しくなっているのかもしれません。
しかし,見る目を鍛える時の指標にはなりそうです。
いきなり,問題を見つけてみようと言っても伝わらないので,まずは自分の目で色々体験してみる。その後に,分析的、科学的な眼の天眼で,問題を発見していくのでしょうか。

それにしても,見るということが問題発見力にもつながってくるわけです。教師自身の自分達がまずは色々なことをたくさん見ないと,子どもたちにも伝えることができなさそうです。それでも,まずは問題発見力をつけることや自分自身で学習をしていくためにも,目を養うことが大切なのではないかと考えました。
図がわかりやすかったので,ぜひ確認してみてください!

本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!
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