能楽は日本の神話とつながっていた!?世阿弥が『風姿花伝』に書いた能楽の成り立ちを見てみた。(第四 神儀云)
室町時代の天才能楽師、世阿弥が残した本を読むシリーズ。
世阿弥が最初に著した『風姿花伝』の第4章である「第四 神儀云」を読んでいきます。
簡単に内容をまとめてしまえば、能楽の起源を『古事記』などに登場する日本神話とつなげているのがこの章です。これまで見てきた『風姿花伝』の3つの章は、稽古の方法やその実践・応用といった実用的な内容が書かれていました。
そして、この内容はこれまでの内容とは違い、もともと書く想定ではなかった部分になります。世阿弥は何らかの必要性を感じたために、