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特定の国に強く依存することのリスク
まるでビジネスマンとして取引を重視するかのようなトランプ大統領の動き。国内や支持者、自分のビジネスにとっての損得勘定が行動原理のようにも見え、今まで国際社会、あるいは米国自身も曲がりなりにも築きあげて来た民主的なプロセスや、合意や、損得勘定だけではない倫理的・人道的価値観が一瞬にして反古にされてしまうような危うさを感じます。
これがたまたまカンフル剤のように膠着していた状況を動かす場合もあるのかもしれませんが、このような米国に依存することのリスクを強く感じます。米国に限らず我々がコントロールできない特定の国に依存することのリスクを痛感します。
米国に喧嘩を売れとは言いませんが、日本には日本らしい外交方針や外交上の主義主張もあっても良いのだと思います。安定した、平和を希求するスタンスを堅持し、常にその姿勢を国際社会に見せ続けることは、地域の安定に大きく貢献するはずですし、そのような点で国際社会からの信頼を得ることが、大きな安全保障の基盤となるのではないでしょうか?
米国が常に私たちの期待するように行動すると思うことはリスクがあると思います。また、米国に依存し続けることは同盟国としてのメリット以上の危険性をはらんでいるのではないかと思います。
国際社会からの信頼をどのように得て地域の安定につなげていくか、日本独自の外交政策をぜひ発揮してほしいと思います。
ロシアによるウクライナ侵略を非難する国連総会決議案の共同提案国になることをアメリカが拒否したことが21日明らかになったとのニュースがありました。
[テレ朝news 2025/02/21 12:48]
2023年の国連総会では米国を含めた75か国が決議案に対する共同提案国になり、141か国の賛成でロシアに即時撤退を要求する決議が採択されています。
ウクライナで多くの民間人が犠牲になっていることを不問にはできないと思います。ロシアのウクライナ侵攻を止めさせウクライナの平和を真剣に求めることが国際社会の大勢だと思います。当事者であるウクライナを抜きにしてロシアと取引するような「和平交渉」は将来に大きな禍根を残すことになるのではないでしょうか。