シャツと香水
「こんな人いっぱいいるから嫌だ」
「ほかの人とは違う感じがいいな」
と言う人こそたくさんいる
人から聞いたこの言葉に納得させられた。
個性はもちろん素晴らしいものだけど、
他人と同じ服を着ていても、同じ香水を持っていても、
その人が自分の意思で、その物が『本当に好き』で、
身に纏っているならそれで良いじゃないかと思った。
だから、
人と違うものが好きな自分が好きな人、
になりたくないと思った。
と同時に、
人と違うものが好きな自分が好きな人、
を否定することもできないとも思った。
『本当に好き』の第一条件が「人と違う物」でも、
物を通り越して「それを持っている自分」でも、
自分の意思でそれを決定しているならいいじゃないか。
でも、
自分の決定のみが正しいと過信して、
他人の個性を批判する人はダサいな、と思った。
以上の考えもまた、私だけが持つもので、
他人を否定する人を批判している矛盾で、
ただの多様性のひとつに過ぎない。