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30秒で読める小説 / 古今東西の「愛してる」

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古今東西の「愛してる」シリーズをまとめています。
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2019年5月の記事一覧

古今東西の「愛してる」:筆談

古今東西の「愛してる」:筆談

どんどん便利になっていく。
彼女もそう思っているはずだ。

僕らの会話はいつも、携帯のメモ帳で繰り広げられる。
僕が入力し、彼女が入力し、二人で読んで笑う。
それをお風呂でもできるんだから、幸せ以外の何物でもない。

「愛してる」

寝る前に見せてきたその4文字は、
なんだか照れてるようにも見えた。

===後記===

「時代は5G」だとか「AI」だとか、どんどんテクノロジーは進化していくみたい

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古今東西の「愛してる」:ファッション

古今東西の「愛してる」:ファッション

多分、私は、他の人に比べて、容姿が良いのだろう。

これまでの人生で、男性に困ったことはない。

いつも誰かしらに言い寄られる。

矢継ぎ早に飛んでくる「愛してる」の全てに、

付き合うのも疲れてしまった。

洋服みたいに日替わりのこれは、

愛なのだろうか。

===

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古今東西の「愛してる」:信号

古今東西の「愛してる」:信号

親友の結婚式の二次会終わり。

人もまばらになったアスファルトの上、
後ろから声をかけてきたのは昔の恋人。

目の前の歩行者信号が点滅する。
まるで、私の心臓のようなリズムで。

10年前の帰り道、上京を切り出された
鈍色の情景がフラッシュバックする。

「愛してる」

信号が赤に変わる。

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