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ナナタ-10秒で読める散文
2019年5月31日 16:19
どんどん便利になっていく。彼女もそう思っているはずだ。僕らの会話はいつも、携帯のメモ帳で繰り広げられる。僕が入力し、彼女が入力し、二人で読んで笑う。それをお風呂でもできるんだから、幸せ以外の何物でもない。「愛してる」寝る前に見せてきたその4文字は、なんだか照れてるようにも見えた。===後記===「時代は5G」だとか「AI」だとか、どんどんテクノロジーは進化していくみたい
2019年5月20日 16:33
多分、私は、他の人に比べて、容姿が良いのだろう。これまでの人生で、男性に困ったことはない。いつも誰かしらに言い寄られる。矢継ぎ早に飛んでくる「愛してる」の全てに、付き合うのも疲れてしまった。洋服みたいに日替わりのこれは、愛なのだろうか。===☆このシリーズの詳細はこちら
2019年5月17日 21:52
親友の結婚式の二次会終わり。人もまばらになったアスファルトの上、後ろから声をかけてきたのは昔の恋人。目の前の歩行者信号が点滅する。まるで、私の心臓のようなリズムで。10年前の帰り道、上京を切り出された鈍色の情景がフラッシュバックする。「愛してる」信号が赤に変わる。☆このシリーズの詳細はこちら