人見知りはスイッチで克服できる。【ライターnote】
私は学生時代、とっても人見知りだった。
高校生からはアルバイトで接客業をはじめたものの、できればお客さんと話したくなかったし、おしゃべりな同僚は苦手だった。
なんとか取り繕って話していたというような私が、その後販売職を9年半も続けられたのはコツがあったのかもしれない。
最近ライターとして取材で人とお話する機会が多くなってきたので、2つの気づきがあった。
1つは、自分の販売のときの「スイッチ」が役に立っていること。
もう1つは、人見知りの人のことを理解できる自分がいること。
人見知りだったからこそわかる、相手が心を開いてくれるような対応方法があるのかもしれない。
接客するときは「仮面をかぶる」
アパレルの販売員をしていて思ったことは、世の中には人見知りの人がたくさんいるということ。
販売員もそうだし、お客様もそうだったりする。でも、打ち解けていけばとても楽しくお話ができる人も多い。
新人さんが人見知りだったときに、私が少しお話していたのは、
「仮面をかぶる」と思ってみよう。ということ。
「ガラスの仮面」という少女漫画で、主人公が女優のスイッチをいれることを表現していたことで、(ニュアンスは違うかもしれないけれど)まさに私がしていたことだった。
スイッチを切りかえれば、そこは違う世界
私がはじめてアパレル販売の仕事をしたのは、高校3年生だったのだけど、今まで何気なく見ていた「店員さん」を自分がするのは、とにかく恥ずかしかった。
「いらっしゃいませ~、どうぞご覧くださいませ~」と、店員さんのイントネーションも独特だったりする。当時柳原可奈子さんがモノマネをして、ウケていた。私は、ウケている側にいたというか、違う世界の話だった。
いざ自分が販売の仕事をはじめて店頭に立ってみると、先輩は普通にあのイントネーションで挨拶をしているし、同僚と話す時よりもワントーン高い声で接客をしていた。
「そうか、これがプロなんだ」と思った。そこで、お客様からどう見られているかを意識するようになったと思う。
「今、自分は販売員としてここにいる。」という暗示を書けるように、心の中でスイッチを入れて、別人になったつもりでお客様に挨拶をして、声掛けをして、接客をした。
仮面をかぶって、普段しないような表情もしていたし、それでたくさんの方とつながり、楽しくお仕事ができたから、本当に良かったと思っている。
最初は少し演じてもいい
実際に相手と話す時に、緊張して印象が悪くなってしまうくらいだったら、最初は少し演じてもいいと思う。私もそうだったし、むしろ今でもスイッチを切り替えている。全部が演技ではないけれど、相手を知るために「もっと知りたい」という質問の動機をもてるようにする。
「相手をもっと知りたい」と思っている人になりきる。すると、どんどん気になることが出てくると思う。
それを繰り返していくと、楽しい発見があったり、仲のいいお友達になったりして、プラスがあることに気がつく。
そして、自然と「相手を知りたい」と思えるようになる。意外と、試さずに苦手だと思っている人が多いのかもしれない。
せっかくなら、チャレンジしてみてはどうでしょう?
人見知りの人と出会ったら
自分がスイッチを切り替えたときに、相手が人見知りの場合もある。その確率は結構高かったりする。
そんなときには、自分から「自分はこんな人です」と自己開示をしてみると良いかもしれない。
人見知り族からすると「なんだか明るくてハキハキした人がきた、苦手だなぁ」と思われてしまうかもしれない。
でも「実は自分、人見知りで今日○○さんと話すことを決めてきたんです。」などと、先に言ってしまえば大丈夫。
知ってもらうと緊張がほぐれたりする。しかも話しているうちに「人見知りが頑張っている感」は伝わると思う。それこそ、人見知りの最大の武器だと思っている。
人見知りはスイッチで克服できる
人見知りをすぐに克服するのは難しい。
でも、スイッチを切り替えれば、「愛想のいい人見知り」にはなれると思う。なんだか変な表現方法だけど、少し打ち解けやすい人になる。
それが本当に大切だと思っていて「なんだか愛想のいい人」になれば、相手が心を開いてくれるし、自分にとってプラスの話も舞い込んでくるかもしれない。
ほんの少し、スイッチを切り替えて、自分を変えてみる。
それだけで、嫌なことが減って、うれしいことが増える。
ちょっと心当たりのあるみなさん、
私と一緒に少しだけ意識してみませんか?