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降り積もれ孤独な死よ

こんばんは。
本日もご覧いただきありがとうございます。

このタイトルをご存じ無い方は、
なんとも不穏なタイトル…と思われた方も
いらっしゃると思います。

また、
私のこれまでの投稿をご覧いただいている方は、
私自身の心境を表しているのか…?というような
憶測を抱かせてしまったかもしれません。


これは、今期放送していたドラマのタイトルです。

もちろん、今の私の心境とかでもありません。

成田凌さん主演で、吉川愛さん、萩原利久さん、
小日向文世さん、山下美月さんらが
出演されています。

13人の子どもたちの白骨死体が見つかった、
通称"灰川邸事件"。
現場に残された謎のマークが、7年の時を経て、
再び姿を現す。
不可解な共同生活、"父"と呼ばれる容疑者、
事件の6人の生存者、幾重にも隠された真実。
降り積もる謎が予測不能な結末へ誘う、
ヒューマンサスペンス。

公式HP イントロダクションより

今期のドラマも最終回を迎えている時期ですが、
私の中で、今期一番好きだと思ったドラマです。

イントロダクションにもある
灰川邸事件を軸に物語が進みますが、
"父"と呼ばれる容疑者こと灰川十三を演じるのが
小日向文世さん。
そして、灰川邸で十三とともに
不可解な共同生活を送り、
事件の生存者である1人が
吉川愛さん演じる蓮水花音
そして、7年前に起きた灰川邸事件の捜査を
当時担当していたのが成田凌さん演じる冴木仁
という役所になっています。


先日、日曜日に最終回を迎えましたが、
その中で今回のドラマの総括とも言える、
とても印象に残ったシーンが二つあります。

一つ目は、花音(吉川愛さん)と
元々、灰川邸にて共同生活を送っていた
子どもの一人が言い争うシーン。
その中で花音が言ったセリフがあります。

ほんとの子どもがいたから何?
私たちが代用品だとしても、ここまで守って
育ててくれた。その事実だけで十分でしょ。
血の繋がりなんてどうでもいい。

ドラマ最終回 花音のセリフより


二つ目は、灰川邸事件から7年後。
6人の生存者を次々と襲う死や事故。
それに関わっている重要な人物花音が対峙。
その後、花音を助けるために駆けつけた冴木
花音の過去を知る顔に傷のある謎の男

全てを終わらせようと自ら死のうとする花音
それを止めようとする謎の男
冴木が語りかけるシーン。

暴力の連鎖を止めるには
暴力で解決することでも、死ぬことでも無いだろ。

それに繋がってきたのは、暴力だけじゃない。
"誰かが誰かを守りたいという想い"も
ずっと繋がってきたはずでしょ。

その想いを繋げるためにできることは
一つだけでしょ。
守るためには"生きないと"。

ドラマ最終回 冴木のセリフより


灰川邸で暮らしてきた子どもたちは、
親からの暴力やネグレクトを受けてきたという
背景を持っています。
それを守るために灰川十三が、
実の子どものように育てます。

花音も親からネグレクトを受けてきて、
主人公の冴木自身もまた、
親からの暴力を受けてきた過去があります。

そして、その反動かのように、
冴木は、見ず知らずの暴力を振るう親を狙って、
殴り倒し、重傷を負わせるという事件を
起こしたことで服役し、刑事を辞めたという
経緯もあります。

親から暴力を受けてきたという悲しい過去から
自分にも攻撃性が芽生えてしまい、
それを抑えることができず、
暴力の連鎖が続いてしまう。

けれど、その中で、
「暴力だけじゃなくて、
 "誰かが誰かを守りたいという想い"も
 繋がってきた。」
という気づきも生まれています。


私は過去に虐待を受けた経験等は無いので、
全く同じ境遇ではありませんが、
''暴力"という言葉を私自身が"過去に負った傷"に
置き換えて考えると、

過去に負った傷を抱えて、
誰かを傷つけたり、
自ら死を選んで終わらせようとするのでは無く、
この痛みを受け止めて、分かち合うことで、
同じような悩みや傷を抱える誰かを
守ることができるのかなと感じました。

また、私は元看護師なのですが、
元々、看護師を志したきっかけが、
ありきたりではありますが、
「誰かを救いたい。人の役に立つ仕事がしたい。」
という想いがあったからです。

このようなことを言うと、
自己満足だとか、偽善者だ、綺麗事だと
言われてしまう世の中でもありますが、
その行動によって、
一人でも誰かが救われるのだとしたら、
自己満足だっていいじゃないかと思えましたし、
自分が生きている意味も少しはあるのかなと
前向きになることもできました。

今期は、
"生死"や"血の繋がりを越えた家族"
といった題材のドラマが多かった気がします。

また一つ素敵なドラマに出会えました。


このドラマの主題歌は
あいみょんさんが歌う「ざらめ」という楽曲。

変わりたい 躊躇わず生きる人に
この長い森の道を 正しく歩けるように

あいみょん 「ざらめ」歌詞より

この曲のサビに出てくる歌詞です。

私も過去のしがらみを捨てて
自分が正しいと思える人生を歩いていけるように、
少しずつ変わっていきたいです。

今なら、
最終回はTVerで無料で観られると思うので、
気になる方がいましたらぜひ。

今回も長文にお付き合いいただき
ありがとうございました。

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