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読書感想文

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記事一覧

TEMPURAを買いました。

筆者「留一君、テンプラを買ってきたよ」
留一「ありがとうございます。海老ですか、サツマイモですか、それとも……」
筆者「これだよ」

留一「雑誌ですか!?」
筆者「そうだよ、それもフランスの」
留一「なんでこれを……」
筆者「差異等たかひ子さんの記事が載っていると聞いたのでね、取り寄せてみたんだよ↓」

留一「でもフランス語ですよね」
筆者「そうだよ」
留一「……読めるんですか?」
筆者「いや、ほ

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同人作家・樋口ヤサトさんが通販を再開されたということで、勝手ながらお知らせしてみた

【登場人物】
留一……拙作「エクストリーム7年生」の登場人物、二階浪留一。
筆者……私こと三留七生。

筆者「さて留一君」
留一「は、はい」
筆者「今日はまずこのツイートをご覧いただこう」

筆者「同人作家の樋口ヤサトさんが、BOOTH通販を再開されたそうだ。嬉しいではないか」
留一「すいません、この方とはどのようなご関係で?」
筆者「文学フリマ岩手で知り合ったんだ。あれはたしか36万……いや、1

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惹かれる本、難しい本、怖い本(宇治かばね『テツケン』を読んで)

このたび、『テツケン』(宇治かばね・作)という漫画を手に入れました。
作品の概要については、上記リンクや氏のTwitterアカウント(@sayutetsu)で直に触れていただくのが最善と思いますので、そちらをご覧ください。

私としては一介の読者としてこの場で感想を……と思ったのですが、書き始めてすぐに気づきました。私にとってこの本は難しい、と。

ご存知の方もいらっしゃるように、私は哲学科の出身

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宇治かばねさんの『テツケン』を手に入れました

ということで題名の通り、『テツケン』(宇治かばね・作)という本を手に入れました。
一介の哲学科卒としてはこういう作品が世に出たことを嬉しく思う一方、「これは色々な意味で「難しい」な」という気持ちを抱きました。なのでこの本とは真正面に構えて読み、後で私なりにきちんとした感想を書ければと。

まずは購入の報告まで。

「死にたいッス」(『モリメメちゃんメメントモリ』(仮名堂アレ)を読んで)

 「哲学系ラブコメディ」。裏表紙にあるこの言葉が全てである。

 ラブコメ、それでいて「哲学系」。たしかにキルケゴール、ウィトゲンシュタイン、ソクラテス、ニーチェの名前が並び、またデカルトやフッサールが用いた言葉も作中に出てくる(※1)。
 しかし本作の要諦はそこではなく、杜愛芽(もり・めめ)の「死にたい」という言葉である。幾度となく口をついて出るこの一言が作中で色彩豊かに表現され、「死」という概

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疾走、破壊、カタルシス(「ギャング・ダルク vs アルティメット桃太郎」(石田金時/「NOVELSエルジー vol.3」所収)を読んで)

 冒頭から、アクセル全開。緩みない緊張感、現代と近未来がミックスされた世界観、登場人物が見せる人間の弱さと醜さ──渾然一体となった諸要素が亜光速で疾走し、読者を置き去りにしてゆく。
 しかし、それらは作品の一部分にすぎない。

 この作品の要諦は何か。言うまでもなく、アルティメット桃太郎そのものである。頑丈すぎる肉体、沈着なる精神、まともではない言動(良い意味で)。正攻法が通じない数々の巨悪と戦う

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明るい本(『どこにでもいるオタの端くれが若年性乳がんになってドッタンバッタン大騒ぎする話』(樋口ヤサト)を読んで)

 とことん、明るい。
 乳がんという重いテーマでありながら、樋口ヤサトさんの文章は軽快そのもの。闘病記に見られるシリアスさはほとんどなく、本文ではネットスラングやアニメ・漫画のセリフが飛び交う。太字や文字サイズを用いた強調表現と相まって、往年のテキストサイトのような勢いさえ感じさせる作品である。

 前書きに「全くもって闘病の参考にはなりません」(3p)とあるが、「こういう治療があるのか」と勉強に

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