【2024年最新版】ECカートシステムとは?種類と選び方を分かりやすく紹介!
ECカートシステムとは
ECカートシステムは、オンラインショップで商品購入時に利用するソフトウェアです。スーパーマーケットで買い物カゴを使って商品を購入するように、ECカートシステムは、オンライン上で商品を選び、購入手続きを行うための「買い物カゴ」のような役割を果たします。
ECカートシステムには、商品情報の登録・管理、商品ページの作成、注文処理、決済処理、配送管理、顧客管理など、ECサイト・ネットショップ運営に必要な様々な機能が搭載されています。
ECカートシステムは、ECサイト・ネットショップ運営に欠かせないツールです。扱う商材や、やりたいことに合わせてECカートシステムを選ぶことで、効率的にECサイト・ネットショップを運営することができます。また、中長期的な視点を見据えた上でシステムの選定をするとよいでしょう!
ECカートシステムの種類と特徴
ECカートシステムには、フルスクラッチ型、パッケージ型、オープンソース型、ASP型、クラウド型といった種類があります。それぞれの特徴やメリットについて見ていきましょう。
フルスクラッチ型
フルスクラッチ型とは、既存のシステムやソフトウェアを流用せず、ゼロからオリジナルで構築するECカートシステムです。
フルスクラッチ型の特徴
自由度が高い:デザイン、機能、拡張性など、全てを自由に設計・開発することが可能
拡張性が高い:将来的に機能追加やシステム改修などを行いたい場合にも柔軟に対応
セキュリティが高い:自社ニーズに合わせたセキュリティ対策を施すことが可能
フルスクラッチ型のメリット
理想的なECサイトを構築できる:自社のニーズにぴったり合った、理想的なECサイトを構築すること
高い競争力を獲得できる:他社にはない独自の機能やサービスを提供することで、高い競争力を獲得すること
将来的に拡張しやすい:将来的に事業規模が拡大したり、ビジネスモデルを変更したりする場合にも柔軟に対応できること
フルスクラッチ型のデメリット
開発コストが高い:既存のシステムを流用するよりも開発コストが高い
開発期間が長い:システムの規模や複雑性によって、開発期間が長い
専門知識が必要:システムの設計・開発には、高度な専門知識が必要
フルスクラッチ型がおすすめなケース
独自の機能やサービスを提供したい
将来的に事業規模を大きく拡大したい
高いセキュリティ対策を講じたい
フルスクラッチ型の注意点
費用対効果をしっかりと検討すること
開発会社を慎重に選ぶこと
システム運用に必要な人員や体制を確保すること
フルスクラッチ型は、自由度が高く、理想的なECサイトを構築できる一方で、開発コストや開発期間が長くなるなどのデメリットもあります。
導入を検討する場合は、上記のメリットとデメリットを理解した上で、費用対効果をしっかりと検討することが重要です。
また、システムの設計・開発には高度な専門知識が必要となるため、開発会社を慎重に選ぶ必要があります。
パッケージ型
パッケージ型とは、あらかじめ開発されたソフトウェアをレンタルして利用するECカートシステムです。
パッケージ型の特徴
初期費用が比較的低い:システム開発費用が不要で、月額料金を支払って利用が可能
導入が簡単:専門知識がなくても、すぐに導入・運用が可能
サポートが充実:システム運用に関するサポートが充実
パッケージ型のメリット
初期費用が抑えられる:システム開発費用が不要で、月額料金を支払って利用できること
導入が簡単:専門知識がなくても、すぐに導入・運用できること
サポートが充実:システム運用に関するサポートが充実していること
セキュリティ対策がしっかりしている:セキュリティ対策がしっかりしているシステムが多いこと
バージョンアップが自動:システムのバージョンアップが自動的に行われること
パッケージ型のデメリット
自由度が低い:デザインや機能を自由にカスタマイズできない場合がある
拡張性が低い:将来的に機能追加やシステム改修などを行いたい場合に制限がある場合がある
ランニングコストがかかる:月額料金を支払い続ける必要がある
パッケージ型がおすすめなケース
費用を抑えてECサイトを運営したい
すぐにECサイトを立ち上げたい
専門知識がない
パッケージ型の注意点
機能が自社のニーズに合っているかどうか確認すること
ランニングコストを考慮すること
カスタマイズ性や拡張性を確認すること
パッケージ型ECカートシステムは、初期費用を抑えて、すぐにECサイトを立ち上げたい方におすすめです。
導入を検討する場合は、上記のメリットとデメリットを理解した上で、自社のニーズに合致したシステムを選ぶことが重要です。
オープンソース型
オープンソース型とは、ソースコードが公開されているECカートシステムです。
オープンソース型の特徴
自由度が高い:デザインや機能を自由にカスタマイズが可能
拡張性が高い:プラグインやアドオンなどを追加して、機能を拡張が可能
オープンソース型のメリット
自由度が高い:デザインや機能を自由にカスタマイズできる
拡張性が高い:プラグインやアドオンなどを追加して、機能を拡張できる
オープンソース型のデメリット
専門知識が必要:システムの導入・運用には、専門知識が必要である
サポートが少ない:システム提供者によるサポートは、パッケージ型ECカートシステムに比べて少ない場合がある
セキュリティ対策に注意が必要:オープンソースであるため、セキュリティ対策に注意する必要がある
オープンソース型がおすすめなケース
費用を抑えてECサイトを運営したい
自由度の高いECサイトを構築したい
専門知識がある
オープンソース型の注意点
必要な機能が全て揃っているかどうか確認すること
セキュリティ対策をしっかりと行うこと
システム運用に必要な人員や体制を確保すること
オープンソース型ECカートシステムは、費用を抑えて、自由度の高いECサイトを構築したい方におすすめです。
導入を検討する場合は、上記のメリットとデメリットを理解した上で、自社のニーズに合致したシステムを選ぶことが重要です。
ASP型
ASP型ECカートシステムは、Application Service Providerの略称であるASPのサービスとして提供されるECカートシステムです。
ASP型の特徴
初期費用が比較的低い:システム開発費用が不要で、月額料金を支払って利用が可能
導入が簡単:専門知識がなくても、すぐに導入・運用が可能
サポートが充実:システム運用に関するサポートが充実
サーバー管理不要:システム運用に必要なサーバーなどの管理は、ASP事業者側が行う
ASP型ECのメリット
初期費用が抑えられる:システム開発費用が不要で、月額料金を支払って利用できる
導入が簡単:専門知識がなくても、すぐに導入・運用できる
サポートが充実:システム運用に関するサポートが充実している
サーバー管理不要:システム運用に必要なサーバーなどの管理は、ASP事業者側が行う
セキュリティ対策:ASP事業者側でセキュリティ対策を行っているため、安心できる
ASP型のデメリット
自由度が低い:デザインや機能を自由にカスタマイズできない場合がある
拡張性が低い:将来的に機能追加やシステム改修などを行いたい場合に制限がある場合がある
ランニングコスト:月額料金を支払い続ける必要がある
ASP型がおすすめなケース
費用を抑えてECサイトを運営したい
すぐにECサイトを立ち上げたい
専門知識がない
ASP型の注意点
必要な機能が全て揃っているかどうか確認すること
ランニングコストを考慮すること
カスタマイズ性や拡張性を確認すること
ASP型ECカートシステムは、初期費用を抑えて、すぐにECサイトを立ち上げたい方におすすめです。
導入を検討する場合は、上記のメリットとデメリットを理解した上で、自社のニーズに合致したシステムを選ぶことが重要です。
クラウド型
クラウド型ECカートシステムとは、インターネット経由で利用できるECカートシステムです。
従来のECカートシステムは、自社サーバーにインストールして運用する必要がありましたが、クラウド型ECカートシステムは、サーバーの管理やシステムのアップデートなどを全てASP事業者側が行うため、導入や運用が簡単です。
クラウド型の特徴
初期費用が低い:システム開発費用が不要で、月額料金を支払って利用できます。
導入が簡単:専門知識がなくても、すぐに導入・運用できます。
サーバー管理不要:システム運用に必要なサーバーなどの管理は、ASP事業者側が行います。
自動アップデート:システムのアップデートは自動的に行われます。
スケーラビリティ:アクセス数増加などに応じて、システムリソースを自動的に拡張できます。
クラウド型のメリット
初期費用が抑えられる:システム開発費用が不要で、月額料金を支払って利用できます。
導入が簡単:専門知識がなくても、すぐに導入・運用できます。
サーバー管理不要:システム運用に必要なサーバーなどの管理は、ASP事業者側が行います。
自動アップデート:システムのアップデートは自動的に行われます。
スケーラビリティ:アクセス数増加などに応じて、システムリソースを自動的に拡張できます。
セキュリティ対策がしっかりしている:ASP事業者側でセキュリティ対策を行っているため、安心です。
クラウド型のデメリット
自由度が低い:デザインや機能を自由にカスタマイズできない場合があります。
拡張性が低い:将来的に機能追加やシステム改修などを行いたい場合に制限がある場合があります。
ランニングコストがかかる:月額料金を支払い続ける必要があります。
インターネット接続が必要:インターネット接続環境がない場合は利用できません。
クラウド型がおすすめなケース
費用を抑えてECサイトを運営したい
すぐにECサイトを立ち上げたい
専門知識がない
将来的に事業規模を拡大したい
クラウド型の注意点
必要な機能が全て揃っているかどうか確認する
ランニングコストを考慮する
カスタマイズ性や拡張性を確認する
セキュリティ対策を確認する
クラウド型ECカートシステムは、初期費用を抑えて、すぐにECサイトを立ち上げたい方におすすめです。
導入を検討する場合は、上記のメリットとデメリットを理解した上で、自社のニーズに合致したシステムを選ぶことが重要です。
ECカートシステム選び方
事業計画に合ったECカートシステムを選ぶことで、効率的にECサイト・ネットショップを運営することができます。
ここでは、ECカートシステムを選ぶ際に考慮すべき5つのポイントについて詳しく紹介します。
必要な機能
予算
デザイン
使いやすさ
サポート体制
必要な機能
ECカートシステムには、商品情報の登録・管理、商品ページの作成、注文処理、決済処理、配送管理、顧客管理など、様々な機能があります。
まず、自社のECサイト・ネットショップで必要な機能を洗い出してみましょう。
例えば、以下のようなことをPICKUPすると良いでしょう。
商品点数が多い場合は、商品情報の登録・管理がしやすいシステムが必要です。
多様な決済方法に対応したい場合は、複数の決済処理に対応しているシステムが必要です。
顧客情報を分析してマーケティングに活用したい場合は、顧客管理機能が充実しているシステムが必要です。
予算
ECカートシステムには、初期費用、月額料金、その他必要な費用がかかります。
初期費用:システム導入にかかる費用です。デザインテンプレートやオプション機能の購入費用も含まれます。
月額料金:システム利用料です。機能やサポート内容によって料金が異なります。
その他必要な費用:ドメイン取得費用、サーバーレンタル費用、決済手数料などが発生します。
これらの費用を全て考慮した上で、予算に合っているかどうか確認しましょう。
デザイン
ECカートシステムには、様々なデザインテンプレートが用意されています。
自社のブランドイメージに合致したデザインテンプレートを選ぶことが重要です。
デザインテンプレートをカスタマイズできるシステムであれば、より自由度の高いデザインを実現することができます。
デザインの自由度と、自社のイメージに合致するかどうかを確認しましょう。
使いやすさ
ECカートシステムは、日常的に使用するツールです。
操作が簡単で使いやすいシステムを選ぶことで、業務効率を上げることができます。
管理画面の見やすさ、操作性、機能の分かりやすさなどを確認しましょう。
実際にデモサイトを試用したり、ユーザーレビューを参考にしたりして、使いやすさを確認することをおすすめします。
サポート体制
ECカートシステム導入後も、困った時にすぐに相談できるサポート体制が整っているかどうか確認しましょう。
電話、メール、チャットなど、様々なサポート方法に対応しているシステムを選ぶと安心です。
サポート時間や、有償サポートの内容なども確認しましょう。
充実したサポート体制は、スムーズなECサイト・ネットショップ運営に不可欠です。
ECカートシステム比較ポイント
ECカートシステムを選ぶ際に、チェックしておきたい3つの比較ポイントについて紹介します。
販売方式への対応範囲
予約販売や抽選販売、バンドル販売(まとめ売り)、ダウンロード販売など、対応している販売方式はシステムによって異なります。また、扱う商材によって有効な販売方式も異なるため、自社サイトで実施したい販売方式に対応しているか、しっかり確認しましょう。
販売促進機能の充実度
メルマガ配信、クーポン発行機能、ポイント機能、在庫切れ商品の入荷お知らせメール配信機能など、ECカートシステムには様々な販促機能が搭載されています。
また、会員ステージに応じた割引や、商品をレコメンド順やランキング順に表示、レビューの書き込み/表示ができる機能が搭載されていることで、購買促進につながります。InstagramやTikTokなどのSNSと連携して広告を配信できる機能も、販促効果が期待できます。
運営効率化機能の充実度
商品管理や受注・発送業務にかかる負担がボトルネックになっている場合は、運営効率化機能に強みのあるECカートシステムを選ぶと良いでしょう。
また、業務効率化システムと連携できるECカーとシステムか確認することをおすすめします。
ECカートシステム おすすめ
パッケージ型ECカートシステム2選
ecbeing
ECパッケージの中でNo.1のシェアを誇るのがecbeingです。導入実績1,600サイト以上で、さまざまな業種・業態で導入実績があります。
強みは開発部隊とマーケティング部隊による手厚いバックアップ体制です。柔軟なカスタマイズ対応が可能であり、サイト運営のコンサルティングまで任せられます。
ecbeingがおすすめなのは、中~大規模の企業です。スモールスタートを望む企業にはあまり適していないサービスです。
EC-Orange
EC-Orangeの特徴は豊富な外部連携です。ECとPOSの在庫データを連携できるため、ECサイト・ネットショップとリアル店舗でオムニチャネル化を推進したい企業におすすめのサービスです。
オープンソース型ECカートシステム2選
EC-CUBE
国産オープンソースとして最大手がEC-CUBEです。完全日本製である、という点で人気の高いサービスです。充実した基本機能に加え、追加でダウンロードできるプラグインが800種類以上用意されており、満足できるサイト構築ができます。
事例が多く、その数全国に35,000ショップ以上あり、ECノウハウをもった制作会社も数多あるため外注先が見つけやすいです。国内最大級のネットワークです。ec-cubeを導入しているほかの事業者や専門家たちとつながれるコミュニティがあるため、広く情報収集も可能です。
WelCart
無料でサイトやブログの作成ができるソフトWordPressの専用カートシステムがWelCartです。このプラグインを追加すればWordPressでECサイトを構築できます。
すでにWordPressでサイトやブログを運営している場合、既存のアクセス数をそのままECサイトへもっていくことができるため、集客面の即効性が大きなメリットです。WordPressは国内で人気のソフトですので、使い方に関する情報もネットで広く集められます。
ASP型ECカートシステム2選
BASE
初期費用・月額利用料は0円で、最短1日からネットショップをスタートできます。販売が成立するごとに、決済手数料とサービス利用料が発生します。
デザインテンプレートは、デフォルトで11種類から選択可能です。さらに、有料テンプレートが55種類用意されており、比較的数は豊富です。また、機能面も外部サービスとの連携でかなり充実しています。
makeshop
大手ITのGMOグループが提供するmakeshopは、ASPカートシステムの中でも最大手です。拡張性が高く、SEOなどの集客対策機能も充実しています。さらに2020年2月からは集客ツール「アイテムポスト」に掲載した商品を「LINEショッピング」に自動掲載されるなど、さらに集客力がアップしています。
クラウド型ECカートシステム2選
メルカート
ECパッケージの大手ecbeingが2017年、新たにクラウド型サービスとしてリリースしたのがメルカートです。参入してまだ数年ですが、すでに多くの導入実績をもっています。
ベースとなっているのがecbeingであるため、標準機能の充実度が高いです。運営していく上で売上アップに貢献するフロント・バックオフィス機能も豊富にそろっており、また手厚いバックアップやサポートも受けられます。
aishipR
aishipRはスマホ経由のユーザビリティに特化したクラウドECです。ここ数年、とくにBtoC-EC市場ではスマホ経由の利用の割合がどんどん伸びてきています。aishipRではモバイルファーストにこだわっており、デザインや機能もその点を軸に充実した内容となっています。
まとめ
今回はECカートシステムについて紹介しました。ECカートシステムのタイプによって搭載機能や得意分野が異なるため、導入検討する際には、どのようなECサイト・ネットショップを構築したいか、考えておくことが重要です。
また、適切なECカートシステムを選ぶことで、業務効率化や売上向上など、様々な効果が期待できます。ぜひ参考にしてみてください。