自信を全身にまとってるように見えていた人も、実は徐々にそうなってったんだって。
びっくりした。
本を読んでいて、紙の向こうから声が聞こえたみたいだった。
わたし自身に語りかけられているようだった。
「普段、あなたから見えている世界の主人公は誰なの?」と。
自分自身にスポットライトが当たってるのか、はたまた自分以外の誰かなのか。
どこにでもいる「わたし」「なんか、ありきたりでどこにでも自分の代わりはいてそうだな」が、自分じゃなきゃダメ」と、自分を肯定できる瞬間っていつだろう。
僕にも、わたしにもできることあるよ。
それを証明したいのに
行動できないことや考えてることを言葉で言いにくいわたしみたいな人達は「行動をしようとしていない」ふうに見えてしまうことがある。
「できることが限られている」「できないことのほうが多そう」「かわいそう」ー
まだまだある、健常者から見えている「少数派にできること」「少数の人からの見えない困りごと」と言う思い込みは、わたしにしたら「なんで?」の言葉の集合体。
「不思議」「疑問」がふわふわと雲になって、言葉として浮いている。
そんな感覚はあなたにはないだろうか。
「表現として言葉には表せないけど、なんか引っかかるんだよね…」とか、
「生きやすい世界から見えてる人の、“生きづらさ”は必ずしもテンプレじゃないんだよ」と言いたくなるときもある。わたしもそのひとりだよ。
わたしが高校生のときに放課後デイサービスで毎週火曜日に定期的に来て貰っていた、ファッションと療育のプロで、お洒落な人で、キラキラ輝いていて光を全身にまとっているかのような人。
わたしはあるプログラムでその人に会う度に「お洒落で自信があって、格好良くって、笑顔が素敵。わたしも完璧な人になりたい!」
って思ってた。
そこまではよかったのに、その憧れの人と自分との差に落ち込んでは疲れて、って本末転倒っぽいことになってたんだよね。
どうすれば「憧れ」に近づけるの?
どうなればわたしは嬉しいの? どんなふうになれればわたしは今よりもっとイキイキとできると思う?
ってことをまだあまり深く考えられなかったあのときは、ただ周りと比べることでしか自分の存在に気づけなかった。
わたしが変わることで周りの反応がどう変わるかわかんないし、怖い。
見えないことにばかり想像を膨らませてしまう自分が嫌で仕方なかったの。
インスタを見れば「新しい〇〇を買いました」だの「流行りのお店に行きました」だの、キラキラした生活が掘ればザクザク出てくるから、見たくなくても目に入る。
特に、わたし達にとっては
生まれたときからスマホやタブレット、テレビなんかが身近にある存在で
情報過多のなかに生まれてきたから余計に、
何がその人にとっての、自分にとっての正解かなんて分かりづらいんだよね。
それをもちろん言い訳にするつもりはないんだけど、SNSで簡単に人の幸せを見て感じ取ることができるのは、「あの人羨ましいな」なんて画面の向こうにいる人を自分の良きライバルにできる一方で、「なんでわたしはこんなやねん」とマイナスになってしまう恐れも充分にある。
人と人との距離はオフラインだと簡単に取れるのに、オンラインになると難しく感じてしまうのは、なんで?
わたしにだって、きっと、あなたにもすぐには答えはわからない。
「わかる わからない」
「白か 黒か」
なんて、はっきり分けなくても
「いつかわかる気がするけど、今はまだわからないでいいんだよ」
と、その本の著者さんも言っていた。
わたしから主観を通して見るその人は「自分にとって自信しかないように見え」ていた。
だけど、「ピンヒールで車椅子を押す」👠の著書でもあるその人は、わたしがイメージしていた人と違うかったようで…。
ネタバレになるからこれ以上は書くのを控えるけど、悩みがある人もない人も
自分にとって幸せの軸がある人もない人も
ネッ友と話すことや普段関わる友達と話すのが苦手だって感じてる人、なんでもいい。
「話せるだけが全てなんじゃない」
「生き方は無限大なんだよ」
「幸せの形は継承されて嬉しいものもあれば、そうじゃないのもある」
「“できるかできないか”はどうでもいいから、やりたいことをやってみよう?」
この言葉達は、わたしが「ピンヒールで車椅子を押す」を読んでくうちに出会うべくして出会い、心のスイッチがピッピっと動き、友達になれた言葉。まだまだあるけど書き出したら止まんない習性がわたしにはあるから、自分で規制をかけなきゃね笑
まだ出会ったことのない本が、何百冊、何千冊、何万冊とあるなかで素敵なことが凝縮された一冊に出会えたのはマジで感謝しかない。
わたしは字を読むのも書くのも好きだから、こんなふうにいつまでも書くことがやめられないある種「中毒」になってしまってるんだろうな。
書けば書くほど長くなるから、
伝えたい思いは
小分けにして持ってくるよ。👜
じゃあね。
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