行き詰まったときには、高〜いアイスをコンビニで🍨
「ウチね、親子で煮詰まったときには必ずコンビニに行くの。コンビニ行って、いっちばん高いアイス買うの。好きなやつじゃなくってね。“贅沢”って言ってもたかが知れてるし、食べたら“まだやれるかも”って思う」と煮詰まったときの対処法をわぶちゃんとケンタと三人で話し合っていたサチ。
へぇ〜、その方法は思いつかなかったなぁみたいに真剣に、不思議そうに聞き入るわぶちゃんやケンタは、のちにサチの真似をしていた。
「“美味い”じゃなくて“高い”を探したいのさ!」とコンビニ店員に空元気で尋ねるケンタ、
「ねぇ、ばぁちゃん…アイス食べない?」ってボソッと呟くようにドライブ中にばあちゃんに話しかけるわぶちゃん。
こんなふうにひとつの話から真似できることがあることを教えてくれた物語のなかの三人。
見る人が見たらなんでもないような光景に見えても、わたしにとってはとっても眩しい。
そんなことを共有できるまでになる友情さえも、わたしの学生時代の経験からいつ切れるかわからない脆くて弱い糸みたいなものだと知った。
だから余計に、「この糸が切れることなく、三人一緒に固結びでいつまでもいられますように」と願わずにはいられない。
で、つい先日ドラマにあやかってわたし達も同じようなことをした。
近所のコンビニじゃなくスーパーで、いつもよりいいアイスを買って、外の空気を吸いながら食べる「贅沢の限度がたかが知れた」アイスは自分へのご褒美みたいに甘く冷たかった。
真夏に何杯も食べるかき氷みたいにわたしの頭をキーンとさせた。
でも、今のわたしには丁度いい甘ったるさが味わえた。
いつも自分のことや人のこと、そのほかにも考え方がどこかしこと枝分かれしてるから、ひとつのことに集中してアイス食べたのって久し振りだ、とわたしも感じた。
笑顔になれるアイス最高! とか思いながら
ひとりカラオケ以外にも行き詰まったときの対処法知っておくと便利だなってドラマから学んだ。
アイスは形がなくなってしまうけれど
思い出と事実はちゃんとあるから
きっと、これからも行き詰まったときにどうすればいいかがわかってたら「大丈夫」なんだと知れた。
オマケ的な物語だけど、飽きずに聞いてくれない?
その日、外で食べたアイスは
チョコレートとキャラメル… どっちも溶けやすくて、暑さの中で食べるにはどう考えても不向きだった。
案の定、チョコアイスはすぐに溶けてボトッ。
地面に落ちておじゃんになった。
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