見出し画像

発酵生活 2 手作りキムチの素

もう10年くらい前のこと。
韓国のオモニが教えてくれるキムチ作りの教室に行ったことがあります。
会場は韓国料理が食べられるカフェ風のちょっとおしゃれな店でした。

そこのランチで食べたキムチは、乳酸発酵の酸っぱい味がする本物のキムチ。
それがとても感動的で、教室の開催を知った時、是非参加したいと思いました。

ワークショップ当日は、ハングル文字が書かれた調味料のボトルなど初めて見るもの、情報が沢山あり、メモしながらの作業。
材料と工程の多さ、初めてで右も左もわからず、言われるままに動いていた私にとって、キムチ作りは複雑怪奇な代物でした。
でも仕上がったばかりのキムチは本当に美味しくて!!
これが自分で作れたらどんなに幸せだろうかとも思ったのでした。

その後何度か家でトライしたものの、いつもうまくいかず、一応食卓にあげてはみるのですが、夫の箸が伸びない(笑)。
私には無理だわ・・・、としばらくキムチ作りは諦めていました。

夫は頼まなくても自分で買ってきてしまうくらいのキムチ好きです。
裏を返して原材料を見ると、アミノ酸はもちろん酸味料など様々な添加物が入ってます。
時に舌にビリビリと刺激を感じるものさえあり、今度は私の箸が伸びません。

夫はそのまま食べるだけでは飽き足らず、ボトルの中にざっくり刻んだニンニクやネギの千切りを加えて自分仕様に変換していて、それはそれでまあ美味しいけど、やっぱりねぇという感じ。
そこまでやるんだったら自作してみれば?!と振ってみましたが、夫がそこまでやる人でないこともよ〜くわかっていました。

2020年の冬。
これは私がやらねばなるまい。
必要に迫られ・・・。

YouTube やネット上の情報、図書館で借りた本など、色々参考にして、仕事や外出などと並行しながら出来るだけ簡単につくる方法を模索。
やはりこれは外せないと確信したアミの塩辛は思い切って大きなボトルをお取り寄せ、もちろんキムチ用の唐辛子もネットをあちこち見て回り、金額的にも無理がなく美味しいものを手に入れました。

画像1

◉これがアミの塩辛 冷凍しても固まらないというのが購入の決め手になった。

画像2

◉キムチ用唐辛子 韓国産のは高い。気にならなければ中国産で十分美味しい。


画像3

◉カナリエキス イカナゴで作られた魚醤 。ナンプラーでもいいけど、今回どうしても試してみたいので購入。 ナンプラーよりも若干マイルドな香り。


材料が揃ったところで一度試作ののち、歯応えの点で不満が残り再度挑戦。
そしてようやく。納得のいくものが完成しました。

実は、キムチの素(薬念 ヤンニョム)を作るところまでは、これまでもまあまあ上手くいっていたのです。
でも実際試作してわかったのは、私が面倒くさがって端折っていたその作業にこそ、上手くいかない原因があったのでした。
そしてそのやり方が実は1番楽な方法だったのですよね。

昔の人がやっていることにはちゃんと意味がある。
そのことに改めて気付かされたキムチ作りでした。

キムチの写真、食べ切ってしまい今回はなしです。
先日薬念をまた仕込んだので、次回は出来上がったキムチを載せますね。

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。