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詩  作詩  ポエム

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これまで綴った言葉たち 新しく綴った言葉たち 誰かの元へ、そして自分のための言葉たち #詩 #作詩 #ポエム #作品 #日本作詩家協会の元会員の頃の一部作品
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#愛

そのままで…

そのままで…

香る金木犀
人混みにかき消されていく
あのビルの片隅
僕の心は迷子だった

着てみたい洋服
必ず似合うとは
言えないけど
それでもあなたは
包んでくれた

愛とかよりも
先に急いだものは
守りたい気持ちで…
声や言葉じゃなくて
ただそこにいる
あなたを愛してる 

変わる信号機
人混みに踏み込んでみる
あのビルの狭間に
僕の勇気を置いてみた

決して一つでない
傷口はなかなか
癒えないけど
それで

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君が教えてくれたこと

君が教えてくれたこと

空が目を閉じた

すると

君がくしゃみをして

その音は風となり

空が再び目を開ける

とても眩しい陽射しと

君の小さな右手には

力強い如雨露

同時に重なって

交錯し

一輪の美しい花を咲かせた

君の存在が

君の存在が…

仕草も癖も何もかも

不必要なものなどなくて

かけあしで

巡りゆく季節の儚さに

君の底知れぬパワーが

春夏秋冬

彩りよく

色鉛筆で

大空を虹色に塗

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