見た目と味、そして心理学
日本酒なのにそれ水だよって言って友達に飲ませたりすることありますよね。
流石にアルコールが日本酒の場合は強いのであれですが、水が入ってる水筒を友達に麦茶って言ったら多分騙せます!
なぜここまで自信持って言えるかというと、ある実験で白ワインを赤ワインの色っぽく着色してワイン醸造学の生徒たちに飲ませたところ、
ほとんどの人が白ワインを赤ワインだと思ったそうです(1)
ちょっと難しい話になりますが、このメカニズムは脳の各感覚神経の伝達速度の関係が大きいみたいです。
視覚の伝達速度の方が嗅覚より早いので視覚の認知プロセスが先に来て嗅覚まで支配してしまうみたいなのです(2)
筆者のBrochetはこの現象を感覚的幻覚(sensory illusion)と言っております
進化論的に、人間は嗅覚とか聴覚ではなく視覚で敵の場所を探しだりしていたと考えられので視覚の認知的割合は大きいものであると考えられてるそうです(3)
ある実験では(4)ただ何かわからないランダムなものが何か当てる場合は、
視覚・味覚(鼻封じ): 約80%
聴覚・味覚(目隠し): 約80%
味覚のみ(どちらも): 約50%
の確率で飲料を15種類のうちから当てることができたそうです(オレンジ、牛乳、ポカリなど)
そのうち牛乳は93%以上の確率で正解に選ばれ、ピーチティが一番低かったそうです(43.3%)
酒井(2007)によると
"• 視覚・嗅覚遮断
– グレープ、カルピスで非常に低く、牛乳で高い
• 視覚のみ遮断
– カルピス、ピーチで低く、アップル、お茶、牛乳、紅茶で100%
• 嗅覚のみ遮断
– ピーチ、のむヨーグルトで低く、オレンジ、グレープ、グレー
プフルーツ、コーヒー、コーラで100%
• 3つの条件すべて80%以上:牛乳、グレープフルーツ、
紅茶、コーラ"
視覚や嗅覚によってあてられるものと当てづらいものがあるみたいですね。
しっかりとお客様の味覚を確実に支配したいのなら、先になに味というのもアリかもしれませんメニュー上で。
従業員教育などでは、しっかりとお客様に商品を届ける場合はレモンティーですなど伝わるようにいうことが大切かと思われます。
この実験でもわかるようにピーチティは当てられづらいなのでレモンティなどと間違えられクレームになる可能性があるのでそういうところはこの実験結果を利用できる場所なのではないのかなと思います。
思い込みというのが一番脳に効くみたいですね〜
ここからは超個人的な考察ですが、
・母の味(優しい味の商品)
・あの頃の味(懐かしの甘いお菓子とか)
こういう昔の感情的な部分に触れるネーミングをすることで、美味しい母の味とその商品の味がマッチして美味しさというか美味しいと感じるさが増すのかなと思います。
これは本当に自分の考察なのでレストランのメニューとして採用されるには科学的根拠が足りませんが、もしよかったらやって見てください、それかご友人か従業員の方を実験台にして味比べなどさせると面白いかもしれませんね
例えば、20人くらい準備して半分は普通のまんじゅうといって食べさせ、半分にはあの頃の屋台のまんじゅうとか名前をつけて、美味しさだったり幸福感だったりを10段階とかで採点してもらってそれを比べるとか面白いかもです。
ぜひやってくださった方は一報いただけると嬉しいです、もしあれでしたら手伝わせてください!