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木曜日にはココアを(読書感想文)
図書館に予約していた本の順番が回ってきた。前回図書館の話「お探し物は図書館まで」が初めての青山さんの本だったけれど、この本も一冊の中に少しずつ袖触れ合った人たちそれぞれの物語が詰まっていて、とても好きだった。
それぞれのお話は絶妙に「もっと読みたい」と思う適度な長さで、それでもそれぞれの物語に少しでも触れることが出来たことを嬉しく思える。
本当にそれぞれは短いお話なのに、みんなどこかで繋がっているから広がりに奥行きがあって、すぐにその人がスーッと入ってくる感じ。
全体的に心がほぁっと温かくなるお話ばかりで、頷いたり涙ぐんだりしてしまう。この読みやすさで、こんなに心が穏やかになるから、すぐに温かくなるカイロみたいに常備しておきたいと思う。そんな本だった。
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心に残った言葉(順不同)
●私とこの人、ゼロ親等っていうじゃない。世界中の誰よりも一番血が濃いんじゃないかって思うのに、もう体が勘違いしてる感じよ。(結婚50年目のカップルの言葉)
●娘だからじゃなくて人として好きだわって、何度も思うもの。
●私たちは1秒先のことも知らされないまま暮らしている。自分の意志だけではどうしようもない、抗えないことも向こうから訪れる。そんなときに果てなくふくらんでいく不安は、私たちに恐ろしいシナリオを描かせる。(中略)でも本当は、そんなものはどこにも実在しないのだ。
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