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幸せについて(読書感想文)
みんな必ず一度は読んでいる谷川俊太郎さんの詩。あまりにも身近にあり過ぎて空気みたいになっているけど、じっくり向き合ってみると、改めて本当に好き。詩って短い言葉の中にぎゅっと物語やエッセイが詰まっていて、味わい深い。何度も読んで味わいたい。
表紙にある「一度でも/ナマで幸せを/体験していれば/コトバの幸せの嘘に/だまされることはない」という言葉にも痺れる。言葉を扱う人が、言葉以上の世界を伝えてくれる。
丁度この本が手に届いた時、私は友人と幸せについて話していたところだった。そしてその話の中で、幸せって自分の中にあるよね、なんて月並みな言葉だけどなかなか多くの人が見逃してしまう真実を語っていたところだった。だから、思わずこの本の言葉をその友人に送った。やっぱり私たち、間違ってなかったよ!
そもそも幸せに正しさや間違いなんてないけれど。でも私たちが出した答えは、物理的なものはただのきっかけでしかなくて、一番大事なのは自分の心が幸せを感じているかってこと、ということだった。
宝石がないと幸せだと感じられない人もいれば、宝石がなくったって幸せに満たされる人もいる。そういうこと。
地位、仕事、お金、チャンス、人...あれがないとかこれがこうあって欲しいとか、自分の心以外に関心を持つよりも、自分の心がご機嫌にやってるかどうか、どんな時に心地よいのか、そんなことに関心を寄せる方がよほど幸せに近い気がする。
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心に残った言葉(順不同)
●...不幸せはその後の不自然な人間社会から現れた。
●目の前にいなくても、その人がいると思うだけで幸せになれる...
●...愛している幸せのほうが、もっとずっと深く長くヒトを支えるかもしれない。
●ヒトが現実に生きているのはこの「現在ただ今」しかない、過去も未来もコトバが作った観念なんだ。
●老いると生きていることに対して謙虚になる。
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