たゆたえども沈まず(読書感想文)
娘から以前勧められていたけれど分厚くて躊躇していた本、最近やっと手に取った。ゴッホと弟のテオを描いた史実に基づいたフィクション。
読後は映画を観終えた様なダイナミックな心の高揚。本の読み方は人それぞれだろうが、私がこの本を読み終えて不思議に思ったことは、私は本に登場する誰の顔も鮮明に想像せずに終えたということ。
顔や姿形よりも、その人が物を見るときの姿勢、感情が私には強く入ってきたので、魂レベルで揺さぶられる本だった。「悲しい」とか「淋しい」とか一言で表すことの出来ない感情の描写が本当に細やかで、いろいろな人の目に映るその人の姿を通して、その人の感情がじんわり伝わってくるという感じ。だからより強烈で、より深い部分で触れられる気がした。
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