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余命5週間の父と家族について

こんばんは
ストレスクリアトレーナー
円満夫婦専門家
なーまりです。


今日は、6日前亡くなった父について、忘れないように、


書くことで、父と繋がりながら、記録を残したいと思います。


今、こちらを読んでくださっているあなたと、あなたの大切なご家族や大切な方が、

後悔なく最高で心の底から望む生き方が選択できますように

何かお役に立てれば幸いです

父は、余命5ヶ月で、体調が急変し、余命1週間と言われました。

これ、何が起きたかと言うと、骨髄のガンで、自分で血を作ることができなくなり、免疫機能が低下したんですね


体力がなくなって、ガクンと、急変しました。

これ、何があったかというと、


5ヶ月にはいり、どんどんお父さんの疲れが溜まってきて、


2日寝こんだ、1日起きるという状態になっていました。

2日寝て、1日起きる
を普通、
とみれば、

これは、
普通
にもなるのですけれど、


外からみると、
これは、ヤバイ!

これは、もしかしたら
このまま、寝たきりになるかもしれない、

と、思ったんですね。


そこで、病院へ行って、輸血や、造血、薬の処方など

処置をしていただいた
翌日、お父さんと、お母さんと今後のことについて話しあいました。


お父さん、どうしたい?

お母さん、このまま、 介護生活に入ったら、どうする?

どこにもいけなくなるかもしれないね。

どうしたい?


と、2人に聞いたら、

お父さんも、お母さんも
温泉に行きたい


といいました。


温泉


温泉か

輸血した後だから、
これまでのペースでいくと
体力は5日くらいは
もつだろう、と

うーん、
どうしよう


行くか、
行かないか、

行かないと
後悔するかもしれない

行く

どうだったら、安全にいけるのか?

どうだったら、お父さん、お母さんが安心して、喜んでもらえるか?

そこで、
色々考えて

お父さんとお母さんと
娘と以前一緒に行った
思い出の温泉にいくことにしました


こちらは、
海沿いの高台にあり
富山湾が一望できる
温泉で、
すぐ予約をしました。


最後の旅行だから、
奮発しよう!


いい眺めの広いお部屋
美味しい海、山の幸の料理
移動しやすくエレベーターから近いお部屋


檜の家族風呂がある
車椅子でも入れる
WiFiもある温泉


ありました!
予約もできました。


ラッキーなことに富山県民割キャンペーンも使えました。

旦那さんも、自分の車を貸してくれて、

両親を白い大きなクラウンに乗せて、私が運転して、温泉まで行きました。


お父さんは、体力が無いので、
自分で歩けなくて、

車まで温泉の車椅子を持ってきて、


館内は、車椅子で移動しました。

お父さんは、疲れたのか、
部屋につくと、

布団で、死んだように眠ってしまいました。

布団からハミでて、ナナメに寝てるのに、重くて動かせない

自分で自分の足を持ち上げることも、できない

……うーん、
ご飯は、食べにいけるのか?
部屋食だったら良かったのに、

レストラン


うーん、うーん

とにかく
体力温存


これただけでも
マルとしよう


と、観念したところ、

お父さんが動きだし、

「ご飯食べにいこう」
と言って、

なんとか、
お母さんと2人で
車椅子にのせ


レストランへ


真っ暗な日本海
富山湾の

海沿いに連なる
船の明かり

レストランで
お父さんと、お母さんが

コーラとビールで
乾杯


お父さんは、あまり量は食べれなかったけれど、

食べられ、食べられ

と、お母さん、私達に
すすめてくれました。


優しいお父さん
ありがとう、お父さん


そして、お父さんと、お母さんは、乾杯もできて、ご飯も一緒に食べれて、

良かったね
良かったね

と、2人で声をかけあって、
見つめあって、
ほんとに嬉しそう


レストランはまだ2月だったので、寒くて、

スタッフさんが、
紺色のひざ掛けを
お父さん、お母さんの膝に
かけてくださいました

毎回お料理を出す時も
とても笑顔で、
優しく、説明してくださったり、こちらの様子を伺って確認してくださったり、


一方的なお給仕ではなく、
ちゃんと寄り添ってくださるところが、温かく感じられました。

お父さんも、お母さんも喜んでくれて良かったです。


そして、車椅子でお部屋に戻ると、お父さんは、

また死んだように朝まで眠ってしまいました。


もし、ここで、お父さんの体調が急変したらどうしよう


という不安もよぎったり
したのですが、


何よりも
お父さん、お母さんが
今、本当にしたいことができている

ということが、
安心で、


もしかしたら、
病院へ入院してたかもしれないけど

入院してたら、
こんな風に、

お父さん、お母さんと一緒に美味しいお料理をたべたり、

一緒に3人並んで
川の字に寝たり
できないよな~


同じ生きるとしたら
どこで生きたいか

どこでだれと生きたいか


というと
大好きな人と一緒に過ごせる時間って、本当にかけがえのない

絶対取り戻すことのできない
時間

だから、
常に、選択できる自分、
選択肢を提供できる自分でありたいと思っているんですね


これは、
死を持ってして

死とは逃れられないものだから、

死を持ってして、
よりよく生きる

生きる
を大切にしたい

と思っているんですね

生きると言っても、
ベットで、自力で動けない
ただ生きている
生かされている


これも、
生きる
ではあるのですけれども、

確かに
大きくみれば
生かされている
生かしていただいている

のかもしれないのですけれども、

そこまで、私は人間できてないので、

とにかく、
お父さんが

自分で選択し
自分の時間を生きる

ことを大切にさせていただきました。

そうすると、
朝になり
父は、ずーっと寝たままで


うーん、これは、
朝ご飯、食べれないパターンかな

じゃあ、バイキングだから
何か持ってきて、あげればいいか、


お父さん寝てればいいか、

と思っていたら、

部屋を出ようとしたとき、父がギリギリになって目を覚まし、

ご飯いく?

と聞いたら

「うん、行く」

と答えたので、
よいしょ!よいしょ!

と、母と2人で車椅子に乗せ、
朝食会場のレストランへ
3人で行きました。


(あんなに、死んだようにピクリとも動かず眠っていたのに、


朝食を3人で一緒に食べるために、無意識で、体力温存していたように感じられました)


人の無意識、潜在意識、潜在能力って、ほんとすごい!と思いました!)


そして、お父さんは、大好きなオレンジジュース、牛乳を何杯も飲み、大好きな、アイスクリームも、

アイスクリーム食べたい!

と、2回おかわりして、大好きなコーヒーも飲んで満足そうでした。

そんな、お父さんの元気な姿をみたお母さんは、お父さんを見て、にっこり( ◜ᴗ◝)


お父さんが、私をここに連れてきてくれたのね!ありがとう


と、お父さんに嬉しそうにお礼を言っていました。

そして、朝食の後は、
今回の第2のメインであった

家族風呂

体力があれば、
お父さん、お母さんの2人で入ればいいね、

と思っていたのですけれど、
思ったより、
体力があまりなくて、

お父さんどうする?


と聞いたら、
お風呂入る


というので

お母さんと、私で介助して、お父さんに、温泉に入っていただくことにしました


こちらの温泉では、
車椅子で貸切の家族風呂までいくことができて、


お風呂の脱衣場、椅子、扉や、お風呂まわりが、広くて、介助しやすくなっていました

良かったです。

私もお母さんも車椅子の状態になったお父さんをお風呂に入れるのは初めての経験でした。

車椅子から、介助しながら、立ってもらって、私につかまってもらいながら、支えながら、お母さんと、お父さんの服の脱がせ、


体にお湯をかけてお風呂に入ってもらったり、

一方、服を脱いだ後の片付けと、着る服の準備


これ、子供達が赤ちゃんの時、やったな、

赤ちゃんのお世話と、介護って似てるんだなー


と思いました。
と思いながら、やっぱり、介護は相手が大人だから、

体が重いし、本人に意思もあるし、尊重と寄り添いと安全、安心と


なんといっても、
お父さんに


心地いい時間


をゆ~っくり
堪能してもらいたいなぁ


と思って、
優し~く、ゆっくりお湯をかけたり、優しく、体をなぜたり、体を洗ったり

気持ちいいね~💓

と、緩むお父さんの顔を見ながら、お母さんと汗をカキカキ

入浴、着衣をなんと協力して
することが出来ました


良かったです。

これは、もしかしたら、
わざわざお風呂に入れなければ、

こんなに大変な目にもあわないし、お父さんにも体力的な負担をかけなかったかもしれないけれど、

お父さんに、檜風呂の温泉にゆ~っくり入っていただいて、

ゆ~っくり手足を自由に伸ばせて、大好きなお母さんと私と3人でお風呂に一緒入れたのは、


これは、これで貴重だったなぁと思いました。


お父さんとお風呂に入ったのは、小学生以来だったなあ

お父さんと、お風呂に入るの小さい頃は全然抵抗なかったけど、

今、考えると、ちょっと恥ずかしかったかもしれないな、と思いました。

でも、小さい頃は、お父さんの帰りが仕事でいつも遅くて、


お父さんと触れ合える時間、一緒にゆっくり話せる時間が

お風呂だったから
(お父さんをひとり占めできる時間)

恥ずかしいとか、恥ずかしくないより、

お父さんと一緒の時間が嬉しかったんだなぁ


と思います


もとい、
話がまたまた、脱線してしまいましたね😌


そして、

お風呂からでて、
帰り支度をして、

売店でお土産を買って、
帰りました。


途中、コーヒーが飲みたくなったので、


コメダいく?

と、お父さん、お母さんに聞いたら、

行く


というお返事だったので、
コメダにいくと、

その時は、お父さんがだいぶ元気で、

お母さんの腕に繋がりながら、
1人で歩いて席まで移動していました


(あんなに、寝たきりだったのに、脅威の回復力で驚き!)


でした。

ここでも、人は、状態が整うと、体力が回復して、歩けるようになったり、喋れるようになったり、食べれるようになったり、するのだ、ということを実感しました


これが、余命5ヶ月の急変前の状態でした


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