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銀行からお金借りてヨーロッパへ!そんな夫婦。【243目】

大先輩(84歳)が天国へ。

告別式に参列できなかったため、
自宅に行ってきました。

そこで、
奥様(83歳)から昔の話を聞いた。

この人はこんな小さな島に
いていい人なのか。

結婚当初、
奥様はそう思ったそうです。

旦那さんは公務員。
当時の給料は40ドル。

夫婦が30代前半の話。

奥:あなた、ヨーロッパに行ってきたら?

旦:は?何を突然?

奥:小さな島を出て、
  違う世界を見てきた方がいい。

旦:いやいや、そんな金はないし、
  これから子供も生まれるのに。

奥:あんた公務員だから、
  銀行いけば旅費くらいは
  借りる事ができるはず!

旦:とはいえ、2週間とか
  休むことはできない。

奥:退職してからと考えるなら
  そんな事はやめて今すぐ!

そんなやりとりの中、
奥様が銀行から融資申込書を
とってきたとのこと。

それで、旦那1人で
ヨーロッパ(イギリス)へ。

人生は若い時にしか
できない事があると
話していました。

凄い夫婦だ・・・

とにかく周りに
人が集まる人。

奥様は、
旦那さんの退職後にも
とある心配を。

この人を家に置いて
おくとダメだ!

本ばかり読んで全く外に出ず
何でもない1日を過ごす。

という事で、

知人の若い女性を
6名自宅に招いて
食事会をしたそう。

盛り上がったので、
月に1度の開催に。

その会は、
メンバーの入れ替えも
ありながらも8人で開催。

先日までの約20年間も
継続したとのこと。

100回記念、150回記念は
ホテルで豪華に行った。

楽しそうに話す奥様。

私が座ったオシャレな
バーカウンターのような
コの字テーブル。

それは、
リビングの中央にあった。

奥:あなたが座っているイス、
  ちょうど8つあるでしょ?

  テーブルを囲むように、
  この会に合わせて作らせたのよ。

きっと、コの字の中央に
旦那さんが座っていたのでしょう。

さらに話は続く。

海が好きだった旦那さん。

退職後に奥様が
ダイビングを勧めた。

楽しそうに出かけて行ったが、
海中で呼吸がしづらかったのか。

「呼吸は陸上でするものだ!
あんな面倒なのはもうやらん!」

と、怒って帰宅したようです。

しかし、奥様は負けない。

島のダイビング界の
大御所らにお願いして、
もう一度、海の世界へ
旦那さんを引っ張って貰う。

ちょうどその時、
マンタに遭遇したようで!

それがきっかけで、
旦那さんは、60歳を
過ぎてからダイビングに
ハマったとのこと。

とにかく、
人にも恵まれ、楽しいことは
全部やったのでは?

と笑顔で話す奥様。

ちなみに先輩夫婦は、
大富豪ではありません。

50年以上寄り添い、
共に素敵な時間を過ごして
きたのだなと思いました。

大先輩の年齢まで
私は後約40年。

決して長くはありません。

時間的には長く感じますが、
衰えていく体力を考えると
この15年ほどが賞味期限かなと。

妻をはじめ、私以外の誰かが
私のことを語れるほどの
生き方をしようと素直に
思いました。

ただし、

私自身がまだまだ
途中段階である事は
忘れずに。

置かれた環境、立場に
感謝しながら人との絆を
大切に前進していきます。

ありがとうございました。

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