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三浦 さかな
2024年8月31日 17:39
第二回あたらよ文学賞応募しましたが、ダメだったやつです。他の方の講評を読んで、お題に対する発想力や設定の時点で全然及ばなかったんだなと思いました。少し恥ずかしいけど、やっぱり自分が嫌いな物語ではないので。ここに置いておきます。懲りずにまた書きます!(約5,000字)「もしも孤独に色があるなら、俺は、青だと思うんだよ」 パレットの上で絵の具を捏ねながら、ゴウさんが言った。「孤独…
2024年7月24日 22:23
(約10,400字) いまはもう草原と化したグラウンドの真ん中に、先生は、ただひとりで立っていた。 その凛々しい姿を目にした瞬間、あたりに立ち込めていた蝉の声が、しゅわっとやんだ。考えるよりも先に、身体が動く。わたしは草を踏み分け、先生のもとへ走り出していた。 近くまで来ると、わたしは先生を見上げる格好になった。 草の青さをいっぱいに載せた風が吹き、先生の身体がゆらゆらと揺れる。そ