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ほぼ「冷静」と「悲しみ」で構成されているわたし
毎週3、4日通っているピラティス。
その出席は、AIによる顔認証で行われます。
顔認証後、
「あなたの今の各感情は〇点です」
と毎回採点して教えてくれます。
それが、あるときから何度やっても、
喜び:0点
冷静:56点
悲しみ:44点
嫌悪:0点
怒り:0点
驚愕:0点
恐怖:0点
というように、
冷静と悲しみしか点数がつかないようになりました。
たとえば、受験生である娘の共通テストが無事終わりホッとしている日でも…
冷静と悲しみしか出てこない。
今日はこれからゆっくりお茶ができる! とちょっとウキウキしている日でも…
冷静と悲しみしか出てこない。
仕事が忙しくて疲れきっていて、ちょっとイライラしている日でも…
冷静と悲しみしか出てこない。
いつも「冷静」が多めって、
なんだか人の心がない人みたいじゃない?
と、少しモヤモヤしていたのですが…
ある日、「冷静」の意味を改めて調べてみると、
感情に動かされることなく落ち着いていて物事に動じないこと。
心静かなこと。
とありました。
あれ…それならむしろ、とてもいい状態なのでは……?
ウキウキしてテンションが上がりすぎることもなく、
イライラして、頭に血が上りすぎることもなく、
悲しみに占領されて、つらい気持ちになりすぎることもなく。
その場の感情に走らず、「激しく上下する感情のジェットコースター」に乗らずにいられることは、とてもとても幸せなことなのではないだろうか。
うれしいこと、つらいこと、腹の立つこと、イライラすること、悲しいこと、生きていればいろいろなことがあるけれど。
上がったり下がったりしたその心は、実はけっこうしんどいのです。
その状態で走り続けることは、難しい。
穏やかな気持ちでいられる時間をできるだけ長く作るためにできることを優先して過ごす。
そして、心が「ピョコ」と上がったり落ちたりしたら、また調整して、落ち着いている状態にできるだけ早く戻す。
それをいつも心がけて、「微調整」しながら生きています。
感情に動かされることなく落ち着いていて物事に動じないこと。
心静かなこと。
その状態でいられることがしあわせだと感じていたし、心乱れまくっていた10代、20代のときから、ずっとずっと手に入れたかったものでした。
わたしがピラティスを続けることで得たかったものは、体力でもダイエット効果でもなく…この心の安定、落ち着き、穏やかさだった。
約15年続けた今、心からそう思います。
今が一番、心がしあわせです。
ただ、悲しみが多めなことは気になるので、こちらも調べてみると…
切なさや泣きたくなるような心の痛みだけでなく、あきらめや無力感を伴う。
ハッ…特に悲しいことがなくても「悲しみ」多めなのは、これか!
あきらめや無力感。
これはおそらく仕事からきている自覚はある(あきらめたくなることが去年からいくつもありました)。よくない……!
顔認証による感情チェックは、今の自分の心を振り返るいい機会でもあります。
これからは、「冷静さ」は多め、「悲しみ」は少なめ、の割合を目指していこうと思います。