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映画『RM: Right People, Wrong Place』BTSに帰るための寄り道

1月6日にRMの映画を見てきた
備忘録として感想をここに記録しておこうと思う
楽しみにしてる方は見てから読んだほうがいいかな


重めの愛

映画の中ではナムが本当に楽しそうに、悩みや苦しみ迷いすらも楽しんでいるのが印象的だった。
一緒に道に迷ってくれるチームRMの仲間がいてくれてよかった。
ナムが楽しそうでよかったと思ったら泣けてきた。

これまでBTSのリーダーとして自分を見つめる時間もなく走り続けてきて、今回初めての経験をたくさんできたことが嬉しい。
リーダーの役割から離れてマンネのようにかわいがられている姿に安心した。
バンタンの中でも4番目真ん中っこなのにリーダーだから年上に意見しなければならない場面も多く、甘えることや頼ることが難しい環境になっていたように思う。

東京を楽しんでくれて、誰にも気づかれないその他大勢として行く先々で馴染んでいる姿が自然で素敵だった。

一瞬写った2023のFESTAの映像、見ているこちらが少し緊張してしまった。
無理しているようにも見え、肩に力が入っているのがわかった。
自分でも過去の映像でずっと力が入っていると言っていたが本当にそんなふうに見える。

それすらも隠さずにすべて見せてくれるキムナムジュン青年の素直さが好きだ。
好きでいることが重荷になっているとしても好きだ。
ごめんやっぱり私はあなたを応援したい。
愛を伝えたいし、伝えてほしいと願ってしまう。

ナムを見ているといつもこのまま応援していいのかわからなくて心が押しつぶされそうになる。
一人の青年にここまで重荷を背負わせて、矢面に立たせることが正しいのか。
行きたいところに自由に行けない、一挙手一投足がニュースになってしまう。

それがナムにとって幸せなのか。
それでも『正直でいたい』と叫ぶ彼を私は愛さずにいられない。
新しい曲が聞きたいし、笑顔が見たいし、7人でいつまでもステージに立ってほしいと思う。思ってしまう。
幸せであってほしいと思う気持ちと同じくらいRMとしてキムナムジュンとして表舞台に立っていてほしいと思うのだ。

ナムへの愛はいつも重めになってしまうのはなぜだろう。
一応私はナムジンペンではあるけど、基本はジンペンなのだ。
でもジンに抱く感情とナムに抱く感情は似ても似つかない。
ジンにはもっとライトでキラキラとした感情なのに、ナムは好きでいる分だけ苦しくなる。
ジンはアイドルとして好きで、ナムは恋愛として好きみたいなことなのかな。
そんなつもりはないんだけど、どうしてなんだろう。

片翼では飛べない

バランスの話をしていた。
常にバランスを取ろうとしている。
分かる。
分かるし、BTSの活動時そのナムのバランスの反対側にいたのは常にジンだったように思う。
お互いを全く理解できないと言うくらい正反対の二人が、長男とリーダーだからこそバンタンは調和がとれているのだ。

人間はだれしも自分には持っていないものを持っているひとに惹かれる。
私は自分とそっくりな人間は嫌いだし友達になりたくない。
全然違うからこそ、その人を認めて愛せるのだと思う。

MMMでジミンに指摘されていたようにジンの入隊直後のナムはいつも寂しそうで辛そうだった。
バランスが崩れて一人では立っていられなくなったようだった。
そんなときにサンヤン氏含むチームRMのメンバーと作業が出来て、また新たなバランスのとり方を見つけられたのは本当に幸いだったと思う。

本人不在のカムバックという哲学

あるときWeverseでアミからの「あなたなしでカムバックするの?」という質問に「なんというか、とても哲学的だね」とコメントをしていた。
そのときはまだアルバムが出ることを知らずに(何かしら作業していたのは知っていたけど)そんなコメントをするということはカムバじゃないのか?などと思っていたが。

何はともあれ結局本人はいないのに戻って(カムバックして)きたのだ。
いないのにいる、それこそがこのアルバムの入れ子式の構造とよく似ている。

come back to me

何度でも戻ってくる。
どんな状況でも自分の人生を生きるしかないことを受け入れるのだ。

私はRPWPの多重世界的構造が好きだ。
コンセプトフォトもMVもすべて、同じテーマを違う監督がディレクションしたらどうなるか、ということに一貫している。
マルチバース、もしもこの世界線じゃなければどうだったのかというテーマ自体がナムの人生そのもののように感じる。

そしてナムは他の人生を疑似体験してみて、結局自分は自分でしかないと結論づけ、最終的にはBTSとして生きる人生に帰ってくるのだ。
というか、BTSとして帰るためにこの寄り道が必要不可欠だったのだ。

2025년 너만 기다렸다
2025年、君だけを待っていた

世界中のarmyと7人が心待ちにした2025年がようやく始まった。

映画はBTSじゃない人生に少しだけ寄り道した、笑顔がかわいくお茶目でおっちょこちょいな私たちのよく知っているキムナムジュン青年の青春の1ページだった。


全然まとまりもないし書きたいことがありすぎて書ききれない!
これを書き切るまでなるべく他の方の感想を読まないようにしていたので、これからたくさん読みたい。
armyをやっていて楽しいのは、自分の考えの及ばないところまで考察している人がたくさんいて、新しい見方を知れることだ。
たぶん今書いた感想も、そうやってどんどん変わっていくと思う。
まずは純粋な自分の感想として残しておくことにする。


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