【日本橋読書会】どこまでリアリティーを追求するか(逢坂冬馬著・歌われなかった海賊へ)
「今回は逢坂冬馬さんの『歌われなかった海賊へ』。本屋大賞ほか受賞して直木賞候補にもなった『同士少女よ、敵を撃て』に続く第2作ですよね。前作とどこが違う?」
「歴史が好きなのでよかった。前作同様、参考文献をすごく調べてるよね。ただストーリー展開が遅いかな。kindleで読んだけど52%過ぎたあたりで、ふらふらしていた主人公が生きる目的(注・収容所行きのトンネル爆発)をやっと手にしている」
「最初に現代でのシーンが盛り込まれているせいもあるかも。最初に登場する学校の先生とその祖母