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2019年 96冊目『採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ』

リクルート時代の同期の黒田真行さんの著書です。

黒田さんが大阪で求人メディア(Bing、とらばーゆなど)の編集長であった時に一緒に仕事をした仲です。

私は当時求人メディアの企画マネジャーで、東名阪を兼務して、各地域の編集長をデータ分析などでサポートしていました。

黒田さんは、その後、中途採用の全国の責任者になりました。

現在は、リクルートなど大手求人企業がメインとしてない年齢の高い方にフォーカスした転職支援の会社を運営しています。

採用マーケットと一緒に生きてきた人の中でも代表の1人だと言えると思います。

その黒田さんが書いた本です、内容は多岐に渡り、独自の視点も入っていて、面白いです。

既に読んでいる方も多いと思いますが、人材ビジネスに携わる人は必読です。

1章で

江戸時代の職業分類について触れられていました。

一般的な士農工商という明確な区分ではなく、士と百姓・町人等の2層構造で、百姓・町人(商人や職人)の間の行き来はあったという新しい観点も提示してくれます。

2章では

求人メディアと人材紹介ビジネスが生まれた背景について書いています。

1961年10月4日に3行広告ではない、(初の?)求人広告が載っていました。

1つは帝国秘密探偵社の「重役と対等に話せる紳士」

1つは光文社の「20代でも編集長になれる人材」

中身も含めて、興味深いです。

3-5章では

ビジネスモデルの変遷、新潮流、ディスラプター(5Fでいう代替者)について触れています。

人材ビジネスに携わる人は必読ですね。

これらを学べば、まさに温故知新できますね。

6章では、

人材ビジネスを活用する側の人事部の役割について書かれています。

王道の求める人材(ペルソナ設定)、採用活動の設計などにも触れられています。

7章は

未来について触れています。

ここ10年に変化の兆しがあり(その前の20年は大きな変化が無かったという認識)、これから更に大きな変化が起きる。

人材ビジネスに携わる人は、それを先取りして対応していかないといけないと締めくくっています。

▼前回のブックレビューはこちら


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