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2019年 90冊目『ザッソウ ホウレンソウに代わる雑談+相談』


15日に開催した第65回TTPS勉強会の課題図書であることもあり手に取りました。

ソニックガーデンの倉貫さんの著書です。

倉貫さんは以前マイクロマネジメントをしていて組織が疲弊させてしまいました。

このザッソウを取り入れてイケテイル組織つくりに成功しました。

そのノウハウや底に流れる思想についてまとめた本です。

ちなみにザッソウは、「雑談+相談」という意味と「雑な相談」という意味があります。

この手の話で有名な報告連絡相談=ホウレンソウと対比してザッソウということですね。

フォーマルな 報告→連絡→相談をするよりも

もう少しラフに雑に雑談から始めた方が、組織の関係性も良くなりますよというアドバイスです。

その通りだと思います。

雑談できる関係性があると、楽に相談できるという事です。

また、悩んでいる時間も無駄なので、雑な状況で相談することで、組織全体の生産性も上がるという事です。

テディベア効果についても触れています。

人形のテディベア相手に自分の考えていることを説明すると、頭が整理されて解決することがままあります。

それを「くまる」という名称で、ザッソウすることを進めています。

その通りだと思います。

大げさに表現するとファシリしてもらうということですね。

ファシリテータは答えを出さないですもんね。

頭の整理をするわけです。

それを「くまる」という組織独自の固有名詞を使っているのです。

私も自分の本の中で、メンバーに、パワポを作ってから相談しに来ないで欲しいという事について触れています。

手書きのメモの状況で相談して欲しいと書いています。

まさに、ザッソウの薦めです。

とても生産性がアップします。

私もパワポ作ってからダメ出しせずに済み、心が穏やかになります。

加えて、小さな旗を作っていたこともあります。

声をかけてOKの旗です。

いわばザッソウしてOKの意思表示ですね。

上司には最低1日1時間はその旗を立てて(声かけてOKの意味)おいて欲しいと伝えていました。

内容まったく同意です。

1点だけ気になったのは、ホウレンソウとの対比の表現です。

たまたまホウレンソウを積極的に広げた今井繁之さんを良く知っているのです。

ホウレンソウは、うまく使うと良い方法です。

このザッソウも相談の重要性を書いています。

最初からフォーマルなホウレンソウはやりづらいので、ザッソウから始めましょうという事が趣旨だと思うのです。

何となくホウレンソウは古いので、ホウレンソウorザッソウというように読んでしまいました。

実際はホウレンソウ+ザッソウだと思いました。

あるいはホウレンソウのバージョンアップや、それが機能不全であったり、入っていないところの導入に便利だという位置づけだと思うのです。

参考になります。

▼昨日のブックレビューはこちら


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