2018年 61冊目『語彙力こそが教養である』
齋藤孝さんの本です。
語彙力があることが、その人の教養を表す指標であるという話です。
語彙力の重要性と、語彙力を上げるための具体的な方法論が学べます。
とても読みやすい本です。
1章では、教養が言葉の端々に表れることを説明しています。
ちなみに日本語は語彙が多い言語なのです。
日本語の90%を理解するために必要な語彙数は1万語。
英語だと3000語、スペイン語、フランス語では2000語だそうです。
「やばい」「いい」や「おいしい」など簡単かつ広範囲な意味を持つ言葉を禁止ワードと表現し、3つの他の言葉で表現しなおす習慣を持つと良い書いています。
納得感高いです。
2章では語彙のインプットのためには、読書が最良の習慣であることを説明します。
具体例として、『三国志』や『論語』などを取り上げ、語彙の実例を挙げています。
3章では、テレビやネットを活用して語彙をふやす方法を説明しています。
良質なテレビを早送りで見る効用や、本のレビュー集合知として読むことの効能を書いています。
納得感が高いです。
4章で、語彙力の使い方、つまりアウトプットの仕方を説明しています。
インプットした語彙をすぐ使ってみることで定着しやすくなること。
ただし、実際には5回使って、ようやく身につくことを書いています。
5章は、ややおまけで、誤用や若者ことばへの対応方法を説明しています。
齋藤さんの語彙力の多さと教養を感じる内容です。
▼前回のブックレビューです。