『そして生活はつづく』星野源
生活はつづくのだ。
つづけたい!という力強い意志によるものか、
気付いたらつづいてしまっている惰性の気持ちによるものかに関わらず、
自分で降りることがない限り、つづいていく。
それは私のような一般人にも、
星野源さんみたいなガッキーと結婚できる世界線にいるような著名で多彩な方にも、
料金支払いは期日までにしなくてはならないし、
顔を洗ったら洗面所がビシャビシャになるし、
お腹が痛くてトイレに駆け込む時があるように、
生活は、誰にでも等しく、つづいていくものなのだ。
星野源さんの『そして生活はつづく』を読んだ後に
たまたま米澤穂信さんの『ボトルネック』を読んで、
改めてその事実を色濃く感じた。
『ボトルネック』を10代の頃に手に取らなくて、本当に良かった。
多感な時期に、「自分がボトルネックかもしれない」なんて、死んでも気付きたくないだろう。
素晴らしい鬱小説。
自分の苦手分野が多くても、
要領良くなれなくても、
できないことや持っていないものを数えがちになってしまっても、
つづいていく生活をおもしろがって楽しむ能力。
自他共に認めるほど基礎生活能力が低くても、
その能力を持っている星野源さんは、やっぱり魅力的な人だと思う。
星野源さんってこんなに下ネタ言うんだ?!と驚く一面もあったけれど、
最初から最後までずっと「この人バカだなあ」「良いなあ」と思いながら読み切りました。
ずっと、小学生以上大人未満みたいな人間でありたい。
そして、ようこちゃん。素敵です‼️
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