中村
私の好きなもの。 みかんを始めとするフルーツ全般。 ツヤツヤの白米。 ミスドのオールドファッションハニー。 味仙の台湾ラーメン。 キンキンに冷えたビール。 セブンのコーヒー。 苺味のアイスクリーム。 コメダのモーニングと赤いソファ。 運転中に聴く音楽とラジオ。 空いた時間に立ち寄る本屋さんや図書館。 高層道路のサービスエリア。 夏の入道雲。 古着屋さんでの試着。 ちびっ子だけが似合う特権を持つ、動物の帽子や不思議な柄の服。 ストレンジャーシングスでダスティンとスージーがTh
9月。まだまだ日中は暑くて、ジャケットを着ると額に汗が滲み、コンビニやカフェでは芋や栗の商品がこれでもかと並んでいる。 未だに「ファイルを新しく作成 ショートカット」や「気遣いありがとう ビジネスメール」とちまちまGoogleで検索しながら、なんとか働いている。 ひよっこ中のひよっこ社会人でどうしようもないが、金曜日の夜は大好きだ。三連休はもっと大好き。 先週も今週も、三連休の内の1日は蔦屋書店で過ごしている。 本棚の間をふらふら歩いて本を物色して、コーヒーを2杯飲んで
暑い。 本当ーーーに暑い。 ペーペーな私は先輩にくっついて回ることが多く、商談後にコンビニで先輩がタバコを吸う横で毎回アイスを食べて、計3個食べたあたりから先輩に軽く引かれるくらい暑い。 職業柄お客様先に出向くことが多く、燦々と照りつける太陽の下で、私の顔や腕は着実に黒くなっていく。 黒くなりました…と報告したら「黒さとスキルの習得が比例してるからどんどん黒くなろうね!」とコメントをいただいた。 バタバタと過ごしていた配属月から時間が経ち、少しずつ仕事の内容を理解し、
4月の全体研修が終わり、 5月からは各配属先の部署で研修が始まった。 関東での暮らしもだいぶ慣れてきて〜と言いたいところだが、全然慣れない。 乗った電車は思うところには行かないし、満員電車ではこれでもかと言うくらい押し込まれ、行き交う人はちっとも避けてはくれない。 見も知らぬ人と0距離になって電車に揺られたり、急ぐサラリーマンと肩がぶつかったりする度に毎回心が疲弊していく。 駅の改札口で少し手こずっただけで大罪を犯したかのような目で見られるこの社会を生き抜くためには、
超ーーー久しぶりに自分の読みたいものが読めた。 4月1日に入社してからというものの、最近はずっと自分の意思で読みたいものを読めていなかった。 研修で毎朝提出するワークのために通勤電車の中で日経新聞を読み漁って、帰宅後や週末も先輩から教えてもらった業務に関する書籍を読む日々。 決して嫌々やってるわけじゃなくて、自分の知識量が圧倒的に足りていない自認があるから前向きに取り組んでいるし、わからないことがわかるようになる感覚は楽しい。 ただ、「学び」としての読書じゃなくて、「
新社会人!がんばるぞー! いっぱい本読む時間作れたらいいな!
久々に映画館で、映画を観る時間を作ることができた。 役所広司さん演じる、渋谷の公共トイレの清掃員の日々を映した120分、PERFECT DAYS。 ドラマティックな起承転結はなく、 毎日淡々粛々と、朝起きて歯を磨いて、植物に水をやり、缶コーヒーを買って、公衆トイレを磨き上げ、写真を撮り、いつもの居酒屋でいつものメニューを頼み、夜眠りにつくまで古本屋で購入した本を読む日々の積み重ね。 自分で自分を満たす術を知っている大人って、こんなにもカッコイイのか、と思った。 あまり
四月から、関東で住む家が決まった。 会社の最寄り駅まで30分で行けて、まるで私の地元かのようなローカル感があって、駅から家までの道のりに一通り揃った商店街があって、日当たりが良くてコンロが三口もあって、内見してすぐに気に入って契約した。 契約時に担当のお姉さんとは別に、宅建を持っているという人が登場して、なんだか難しい説明をたくさんしてくれたけれど全然わからなかった。 「これってこういうことですか?」と発言したら「違います」と一蹴されて、泣くかと思った。 小一時間かけ
明けましておめでとうございます。 2024年一冊目の読了本は、村上春樹さんのデビュー作、『風の歌を聴け』。 ずっと読みたいと思っていた本で、 昨年末に足を運んだ古本市でゲットした一冊。 古本市には思ったよりもたくさんの人がいて、 真剣に本棚を覗き込む背中を見て、紙の本を読む人がこんなにもいるんだ、と勝手に嬉しくなった。 点々と広げられた本棚を行ったり来たりしながら選んだ本たち。 旅先で立ち寄った本屋さんや、訪れた本のイベントで購入した本たちには買った時の思い出も付随
小さい頃大好きだった映画とティモシー・シャラメの素敵コラボ、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』観てきました。 原作を買うくらい好きな映画、 『君の名前で僕を呼んで』の主演を務めたティモシー・シャラメが演じる、若き日のウォンカ。 チョコレートへの夢と情熱がいっぱい詰まったミュージカル映画。 ウォンカが否定されたり貶められたりしても、 常に明るく前向きでチョコレートが大好きな世界観を崩さないところに、とっても元気づけられる。 鑑賞中に知ったけれど、 私の留学先のオッ
ずーっと観たくて、でもサブスクになくて、 レンタルしようと思っていた映画『ゴーストワールド』。 リバイバル上映で映画館で観れて嬉しい! 姉の仕事終わりに待ち合わせて、ご飯をもりもり食べてビールを飲んで、レイトショーを観に行った。 感想、最高でした❗️❗️ 世の中の全てのことに対して中指を立てて、"F**k off!"と叫ぶイーニドとレベッカ。 周りは皆バカばっかりで、カッコつけるのもダサいけれど、自分は特別な何かになりたい。 素直になれずに、自分が出したトゲに自分自
先月、母と姉と京都に行った。 朝イチで豆大福を買いに行き、近くのベンチで食べて、京都の町をぶらぶらとし、夜は先斗町で水餃子を食べた。 京都は、いつ行ってもイイ。 私は1年に少なくとも2〜3回は訪れるほど、京都の町が好きだ。 終わりの期限がきちんと定められた大学生活を、京都で過ごせば良かった、と半分くらい本気で後悔している。 豆大福を二個食べた後バスに乗って向かった、恵文社一条寺店。 本と雑貨がずらりと並べられ、暖色の明かりが灯る本屋さん。 私は小一時間ほど本棚と本
大好き益田ミリさん☺️ ほとんどの作品を持っているし、何回も読み直している。 優しい絵柄と、クスッと笑える台詞や人間の中の率直な感情。 益田ミリさんの作品はどれも、大丈夫だよ、と優しく背中を押してくれて、頑張りすぎないでね、と寄り添ってくれる。 そんな益田ミリさんの作品の中でもユーモアに寄っていて、姉ちゃんにハッとさせられる『僕の姉ちゃん』シリーズ。 松本に家族旅行に行った際に、泊まった宿で読了。 温泉気持ちよかったな〜 素直でおっとりとした弟の順平と、しっかりもの
「しんかんせんは、うんてんしゅさんがうんてんしてるの?」 「ながれぼし、みえないね」 「みえないね」 アパレルのバイトで朝7時半から17時まで働いた後に、彼氏に会いに行くために飛び乗った新幹線の中で、後ろの席から聞こえてきた会話。 お母さんと、小さな子二人。 新幹線を運転する仕事があること、流れ星はそんなに頻繁には見られないこと、そもそもこの暗闇は夜空じゃなくてトンネルであることなど、この子たちにはまだ知らないことだらけで、無邪気な目で見られる世界を通じて交わされる会話に
朝井リョウさん原作の映画、『正欲』を観ました。 個人的には、原作を読んでから観るのがオススメです。 LでもGでもBでもTでもQでも、ない。 明日生きていたい人のために作り上げられた世界で、自分の存在を「あり得ない」と言われた二人がベッドの上で抱きしめ合い、「ここにいていいんだって思える」と呟く。 多く作りすぎた卵焼きを分けながら、一緒に朝ごはんを食べる。 誰も独りでいないといい、と願う。 この世界で生きていくために。
久々に湊かなえさんの著書を手に取った。 直訳すると「毒娘・聖母」。 題名とウラスジに惹起されて、ブックオフで購入した。 小学生の頃は、赤川次郎さんのミステリーを片っ端から読み漁っていた。 殺人やシリアスな要素を携えるストーリーでもどこかコミカルさが滲むサッパリとした文体で、張られた伏線の回収だったり、ユーモラスなキャラクターたちのおかしな行動だったりに夢中になってページを捲っていると、いつもすぐに読み終えてしまった。 湊かなえさんの書物を初めて手に取ったのは、中学生に