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妻が綺麗になった本当の理由

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最近のデータでは不倫相談をする夫の数が増えているという。不倫相談の6割が夫からという探偵事務所もあるぐらいだ。 「妻の浮気が原因で離婚」 これも吐いて捨てるほどよくある話だ。…
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#エッセイ

最終回

家を出てから、娘には1年以上会っていない。 会って何を話したら良いのか?よくわからない。 おそらく、 「なんで、パパは帰ってこないの?」 「もう一緒にいられないの?」 と聞かれるだろうが、その質問になんと答えたら・・・。 ママが、不倫したからだよ。と正直にいうだろうか? それとも、はぐらかすか? 娘にとって親の離婚などは、全く関係ない。 一緒にいられないことに対しての不安や寂しさは強いだろう。 それにまだ10歳程度。 これから大人になっていくときに、母親の存在は不可欠だ

38日目

今日も午前3時に目を覚ます。 やはり眠れない。 実家の両親を起こしてはいけないと思い、布団で2時間ゴロゴロしていた。なんだか変に気を使う。 今日、社長に僕たちのことを話すことになっている。 どんな反応をするだろうか? おそらく驚きすぎてすぐには受け入れられないだろう。 どうしていくかよりも、どうしたいかを伝えよう。 もう僕には失うものも、守るべきものも何もないのだから。 妻からメッセージが入る 何時に話をしますか? 今日は、朝から昼過ぎまで予定が詰まっているので

37日目

朝いつも通り起きた。 今日は結婚生活最終日。 そんな日は迎えたくなかった。 妻から話があるというので、娘のいないところで話をした。 「やっぱり、判子とサインはしたくありません。調停にかけてください」と。これは想定内だ。 色々今後の決め事をしていく中で、協議離婚だけでは大変だ。 やはりその方がいいだろうと思う。 費用はかかるがしょうがない。 慰謝料は弁護士費用を上乗せして請求しよう。 妻は、「状況も飲み込めていないままではやっぱり受け入れられない」 と言っていた。たしかに妻

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36日目

翌朝、結局昨日も寝れずにそのまま朝を迎えた。 それは妻も同じようだった。 起きリビングに行くと、後から妻も入ってきた。 妻の両親には自分から説明したそうだ。 どんな説明をしたかまでは聞かなかった。 彼とも連絡をとったそうだ。 謝罪したいと言っていたそうだが、僕は謝罪は受け取らないと伝えた。 彼にそう伝えてくれと。 慰謝料については支払うそうだ。 別に支払わなくても良いと話をした。 その方が裁判が起こせると。 そして、裁判にならないのは非常に残念だとも伝えた。 その辺は

35日目

早いもので妻の不貞の事実を知ってから1ヶ月以上経過した。 本当にあっという間だった。 いよいよ来週から別居だ。 もう別居した瞬間に、話をしようと思う。 変に長引かせても、お互良いことではない。 一応、離婚届も準備しておこう。 まずは、離婚届をだして話をしていこうか? サインするかどうかはともかく、あったほうが信憑性が高い。 戦は先に戦場に来て布陣した方が有利になる。 もう来週には、全てが決まる。自分の覚悟も必要だ。

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34日目

来週から別居が始まる。 別居してしまえば、離婚を切り出そうと思っている。 一気に話を進めため、今後の流れを考える。 妻の出方もいくつか予測しておく。 話の切り出し方が一番重要だ。 場所は会社の会議室を使おうか? 録音の準備も必要だ。 どこから話そう。 話の切り出し方として、 「今まで、色々と内緒にしていたことを全部話そうと思う。だから、お互いに正直に腹を割って話そうか」と言おう。 妻も最近の僕の動向には興味があるはずだ。その上で、 「最初に一つ聞いておきたいのだけれ

33日目

今日も3時半に目が覚めて、寝れなくなった。 もう1ヶ月以上この状態が続いている。 体重も順調に落ちている。 6時過ぎ、珍しく妻が起きてきた。 「家のことを詮索はしないけれど、私たちのこと見捨てないって約束して。不安なの。私が何か悪いことでもしたのかと思って」 それは、妻が一番よく知っているところにはず。 「私のせいじゃないって言って」 と言うので、僕は 「何かやましいことでもあるの?まるで自分が原因みたいな感じだね」 と返した。 妻は「そんなことをあるわけないじゃない。ただ

32日目

今日、また弁護士と相談した。 無料相談もこれで3回目。次回から費用がかかる。 再度、集めた証拠について検証をした。 「思っていたよりひどいですね」 というのが弁護士先生の感想だった。 具体的にどうしていくのかを話した。

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31日目

最近、朝が早い。2時か3時ごろ目が覚める。だから夜起きていられない。 睡眠は3時間から4時間。以前は、6時間から7時間寝ていた。 睡眠時間が半分に減っている。 それが1ヶ月続いている。 1ヶ月前と比べると、気持ちが少し落ち着いてきた。始めはどうして良いのかわからなくて、四苦八苦していたが、徐々にやることが明確になると不安も消えていくようだ。 仕事では、常にやることを明確にしているから何も不安はないのだが、今回の件は不安でどうしようもなかった。今でも、不安が無いといえば嘘に

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30日目

親父から、「このまま進めるのはマズイ」とメッセージが入った。 何がマズイにだろう。すでにマズイ状況なのだが。 ようやく事の重大さに親父も気づいたようだ。 関係性が崩れるのがマズイのか? 孫に会えなくなるのがマズイのか? 僕が地元から出て行ってしまうことがマズイのか? すでに結論は出ている。そして、なるようしかならない。 僕はただそれに身を任せるしか無い。 最近、わかったことが一つある。 「みんなが・・・」とか、「あの人・・・」が、前置きする人は自分の要望を通すため、

29日目

昨日は、妻は何時に帰って来たのかわからなかった。 2時半頃、ふと目を覚ましたので、確認してみると妻はベッドで寝ていた。 朝、僕と娘は7時前に起き、軽く食事を済ませ、娘は最近買ったゲームをしていた。妻は9時頃起きて来た。そして、昨晩の送別会の話をし始めた。 「みんなから、夫婦仲うまくいってるの?ってすごい聞かれた。全然うまくいってるよっていってるけど」 周りの人たちは、僕の変化に気付き始めたようだ。 「最近、よくきかれるんだよね」 と妻は続けた。妻は僕の変化には全然気づいてい

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筆休め

これまで綴っていた日記を一気に公開しようとも思ったのだが、赤裸々すぎて公開場所をかなり限定せざるをえなかった。 noteなら、その点申し分ない。 人生は小説よりも奇なり。 僕の人生は、まさに小説以上のドラマチックな内容になってしまった。 そんなことは一切望んでいなかったにもかかわらず、その状況は生まれた。 僕の夢は、ただ平凡に家族仲良く暮らしていくことだった。 その当たり前のような幸せはもう失われてしまった。 そのかわり、遺産と資産を手にすることになる。 お金を渇

10日目

今日から本格的な仕事始め。新しい社員も入った。 一日中つきっきりで、会社の事や考え方など様々な事教えた。 営業同行もした。初日という事で、新入社員を定時で帰し、そのあとようやく自分の仕事をし始める。 帰えろうと思いながらも、山積みの仕事を一つ一つ片付けてようやく目処が見えた頃には午後十時を過ぎていた。 昔は、何時頃帰ってくるのかと電話が来たり、帰ってみるとカンカンに怒っていたものだが、今は何も言ってこない。 帰ってくるのを諦めたんだろうと思っていたが、僕を諦められて

9日目

昼過ぎに、妻の両親が娘を連れてきてくれた。 妻は昼前ぐらいまで寝ていたが、ご両親がくる前には、ちゃんと起きて普段通りに振舞っていた。 午後からは、久しぶりに家族3人で出かけた。 娘がお年玉をたくさんもらったので、買い物に行くためだ。 はじめに娘の財布を買うことにした。 今使っている財布は、妻が以前出張のお土産で買ってきたものだった。 あの出張も嘘だったのだろうか。 そのあと、電気屋に行ってゲーム関連のグッズを買った。 ゲームそのものよりもそっちの方がいいらしい。