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感情鈍麻

日々を、思い返す。

でも
ぼんやりとしか思い出せない。

スマホのスケジュールアプリに記録された、
文字だけの予定で、記憶を呼び起こす。



写真は、よく撮る。

撮るけれど、
その当時の記憶は
なぜかありありと思い浮かばない。

紡がれた言葉も思い出せなければ、
その時感じた感情もわずかしか思い出せない。


よく考えると、
ここ最近何かに感情を動かされた記憶がない。
感情がまったく無くなったわけではないけれど、
心がわずかしか動かない。

なにか嬉しいことがあっても、
なにか悲しいことがあっても、
どこかに空虚な心が居座っていて、
地蔵のように心が揺れ動かない。



そのくせ、
常に頭の中が
ごちゃっと片付いていない感覚はある。

解けない糸が脳みそに複雑に絡まって、
まるで思考を停止させているかのような感覚。



そんな感じだからか、

日記を書く
考えていることを書き出す
感情を書いて吐き出す

といったことがなんだかできなくなってきた。

なにか書きたいという衝動はあるのに、
どうも私の中は空っぽで、
でもごちゃごちゃしていて、
一日を振り返っても、すぐに思い起こせない。


本当は、言葉というのが好きで、
というか
優しくて、心の落ち着く言葉が好きで、
大事にしたいのだ。

感情だって、
その時々で感じた感情を、
温かい感情を
大切に、お守りのように抱えていたいのだ。


そういうのを、記録したいのに

なのに

少し時間が経ってしまうだけで、
そういう言葉や感情の記憶は
ポロポロと私の中から落ちていって、
気がついたらほとんど残っていない。


なんで

なんでなんだろう


noteを読んでいて、
私は様々な感情や思いを感じている人たちに
ある種の憧れを抱いている。

それを、
綺麗な言葉でちゃんと紡いで記録しているのにも
憧れを抱いている。



かつて、
「感情なんて要らない」
って思ったことがあったけれど、
いざ感情鈍麻になってくると、
感受性豊かだった頃が少し恋しくなる。

ないものねだり。


もっと思考力と感情、
それから思い出をちゃんと覚えていられる
記憶力がほしいな。

ちょっとネガティブな最近の私の記録。

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