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書籍「心の傷は遺伝する」解説-01
ボクが書店で偶然みつけた「心の傷は遺伝する」という書籍について阿含宗会員信徒の視点で解説をします。
この書籍はマーク・ウォリンさんという米国の臨床心理学者さんの著作です。まずは序章を引用します。
私が自らの経験や、研修及び臨床から学んだ事は、答えは、自分の人生にではなく、両親や祖父母、ときには曽祖父母の時代にあると言うことだ。
新聞を賑わしている最近の科学的研究も、トラウマが世代から世代へ継承されることを語る。このような負の遺産は、「トラウマの世代間連鎖」と呼ばれ、最近見つかった証拠は、それがまさに現実の現象であることを示唆している。痛みは時とともに消えていくわけではない。トラウマに苦しんだ人がこの世を去り、その人生が忘れられた後も、その人の心や体に刻まれたトラウマは生き続ける。
一般の方が初めてこれを読んだとき、どう感じるのでしょうか?
そういうことがあるのか!と新しい知識・知見を得てワクワクする人もいれば、こいつは頭のおかしなトンデモ科学じゃね?といういずれかのパターンでしょうか。
阿含宗会員視点からすると、この作者の主張は、阿含宗の最も中核となる教義教学である「霊障」の話です。使っている単語が異なるだけで、説明している内容は阿含宗の教義と全く同じという、阿含宗会員信徒としては驚愕の内容です。
本書の大半では、家族パターンの特定と、そのサイクルをどうやって断ち切るかと言うことに焦点を合わせる。家族パターンとは、恐怖心や感情や行動が、無意識のうちに世代から世代へと受け継がれ、循環し続けることを指す。そのサイクルをどうやって断ち切るかが、私の仕事の核心だった。
この書籍の後半部分の大半を費やして、マーク・ウォリンさんの考えた、このサイクルを断ち切る具体的な方法を紹介しています。
今回、マーク・ウォリンさんの書籍について、阿含宗会員信徒だからこそわかる絶対に注目してほしいポイントや、阿含宗の教義との比較について解説していきます。
阿含宗では、マーク・ウォリンさんの言う「トラウマの世代間連鎖」、すなわち阿含宗で言うところの「霊障」を、必ず解決しなければ人生は絶対に前に進まないと言い切る最重要課題としています。阿含宗では、それこそ半世紀前くらいから、ずっと主張し続けている内容です。
そしてマーク・ウォリンさんとは完全に異なる方法での「サイクルを断ち切る」手段を有している教団です。
またマーク・ウォリンさんには申し訳ないけれど、マーク・ウォリンさんが考えたサイクルを断ち切る手段は、阿含宗では危険だからやってはいけないとしていることですので、その点についても指摘します。
不幸な人生の「不幸」はどこから来るのか?
普通に生活していたら、考えたことが無いであろう視点からの考え方です。
あなたの人生、家庭環境を顧みて、考える機会を持ってほしいです。
とくに家族の問題行動に巻き込まれて苦しい人生を歩んでいる人に目を通してもらいたいと考えています。
本編について、合計10回にわたって解説します。
目次
No.02 霊障と怨念
No.03 運命の反復現象
No.4 トラウマの世代間連鎖を引き起こす親族の範囲はどこまで?
No.5 親族以外からもトラウマの世代間連鎖が発生する
No.6 運命学に詳しい方へ、このトラウマは運命学から見えないという話
No.7 トラウマの解決方法について。推奨はしませんが・・・
No8 ヒーリングについて。推奨はしません。
No.9 その理念、目指すところ、それって先祖供養ですよね
No.10 それは先祖を糾弾する瞑想法で、推奨できません
No.11 翻訳者さんへの謝辞。届かないと思うけども。
書籍のご案内
今回ご紹介する書籍「心の傷は遺伝する」
阿含宗開祖の書籍「君は誰れの輪廻転生(うまれかわり)か」
比較対象として