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ナチュラルワインのとらえ方
最近、ナチュラルワイン関連の話題が続いていて恐縮ですが、今回もナチュラルワインについてです。
先日、ドイツ国内の調査でナチュラルワインの生産者がどのようなスタンスでこのカテゴリーのワインを造っているのかをまとめた記事を公開しました。
この記事ではワインの流通を担う立場の人たちがナチュラルワインをどうとらえているのかにも簡単にですが触れています。一方で、最終消費者がどのような動機からナチュラルワインの購入を決めているのかには触れていませんでした。
今回、ドイツのお隣、オーストリアでワインの最終消費者を対象にしたナチュラルワインの購入動機に関する調査が行われ、その結果の一部が公表されました。
この調査の興味深い点は、従来よくあった定量調査やブラインドでのテイスティングから印象を聞く類の定性調査ではなく、心理学的手法に基づいて深層心理を探る調査手法が採用されているところです。
調査結果の概要についてはこちらの記事にまとめてあります。
結論から言ってしまえば、以前からされていたナチュラルワインの購入動機は従来のワインに対するものとは異なる、という指摘がより具体的な形で証明されたことになります。
この記事ではこうした消費者心理と生産者の行動をもとにナチュラルワインをどうとらえていくべきなのかを考えていきます。
この記事はオンラインサークル「醸造家の視ているワインの世界を覗く部」内に投稿した記事を再編集したものとなります
#サークル記事
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