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新幸福論

少し前にnoterのlee.g.changさんが
今回のタイトルでもある記事をあげていらして
非常に興味を持ち
すぐに購入して読んでみました。


lee.g.changさんには今回取り上げさせていただく旨ご了承いただいています☺

非常に内容も濃く
読みごたえがあり、読み終えるのに結構時間が
かかりましたがこうした本に出会えたことに
本当にlee.g.changさんに感謝しています✨

私の拙い文章力ではうまくまとまりませんが
感銘を受けた箇所を中心にご紹介したいと思います📖

一通り読んでみて私が感じたことは
とてつもない大きなスケールの著書だということ
仏教の教えの様でもあるなということです。

話が逸れますが、私は特に仏教信者というわけではありませんが、ヨガをしているからか仏教の教えが好きでたまに坐禅会に行ってみたり、曹洞宗大本山永平寺には何回か行って宿泊したりもしてました。またどこかでそのことについても書きたいと思います。

本の構成

大きなスケールとしてまず
前書きではいきなり46億年が時の基準として始まります。
46億年を4.6キロメートルにたとえると時の長さは以下の通りになるそうです。

1億年=100m
100万年=1m
1万年=1cm!
1000年=1mm‼
100年=0.1mm❗❗❗

そう考えると人類史なんてわずかですし(20cm)
人の一生は本当に瞬間なんだなと思わされます👀

また、各章も面白く
1章:心はない
2章:死を想う
3章:幸せの連立方程式
4章:わたしは地球であり宇宙である
5章:愛するか 滅びるか

☝これだけ見ると途方もない本かと思えるのですが、各章が論理的で納得させられます。
著者はかなり逆説的に切り込んでいきますが、結果的にはたしかに幸福論につながっていきます。

自殺を悪と切り捨てていいのか

考えさせられる箇所は多々ありましたが、
まず私が感銘を受けたのは☝の標題です。
切腹を美徳と考えていた日本と、自殺を悪と考えるキリスト教の欧米とが共に自殺を悪と考えるのは価値観が違うのではないかと指摘しています。そう指摘し、『どうせ死ぬなら今死ぬのも100年後死ぬのも変わらないのではないか』と極端とも思えることを言いつつ、その方が
『大差ないならもう少し生きよう』と思える人は増えるのではと逆説的な提言をしています。
また、健康であることが善であり、うつ病などの病気や自殺が悪とするのはおかしいと書いています。

日本人の利他性

欧米で利他というとボランティア活動や寄付といった主体的行動ととらえられているが
日本人は無意識レベルで利他性が染み込んでおりみんなに迷惑をかけない集団的行動が多くみられるため、無自覚の利他性があると著者は語ります。私もそう思いますし、だからこそ災害時の日本人の行動の美徳は強制されずに発露されるのだと思います。
また、日本人の精神性の特性として中心に無があるという特異な精神性を取り上げます。中心に無があるからこそ日本はたしかに長い歴史の中で他文化を受け入れ、かつ独自の文化を生み出してきました。

自利利他円満

自分の利益と他人の利益がどちらも満たされ
全体として欠けることがなく満ち足りるという言葉とのことです。
著者は最終章でこの言葉を出してきますので
おそらく一番伝えたい結論なのだと思います。

『私』と『他者』を切り離して考えず
自分が世界の中心にあるのではなく
世界が自分だと思うことが大切だと書いています。

私見

私としては非常に読みごたえがあり
とても面白く読めました。
仏教的思想でもあり、なかなか実践は難しいかもしれませんが利他と利己が円満であることを
目指すなど、日々の生活や仕事にもつながるように思います。
著者も書いていますが仕事もたしかに
自分のためでもあり他者のためでもありそれは
分けては考えられませんし、人の役に立っていない仕事なんてないと思います。
また、壮大な歴史の中で生きていることを考えると、日々の辛さを忘れられるようにも思います💫

長文になりましたが
私の拙い文章力ではやはり著者の伝えたいことの
万分の1も伝えきれていないので
ご興味のある方はぜひご一読をおすすめします📖

素晴らしい本のご紹介をLee.g.changさんありがとうございます☺


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