みんなが勘違いしている水産資源管理

いろいろなところで「日本は資源管理をしてこなかった」と書いていますが、これは大ウソです。

江戸時代以前から「漁民は獲りすぎると魚がいなくなる」ということは経験的にわかっており、漁業権の元となる制度が慣習的に存在していました。

つまりは、投入量を規制という形で資源管理をしていたわけです。このほかにも、網目を規制したり、禁漁期を設けたりする形で、資源がなくならないように漁民は考えてきました。

これらが今、機能しているかどうかは、漁法や魚種、地域などによって様々です。「機能していない」という言い方なら分かります。

しかし、日本全体を括って「してこなかった」というのは、完全な勉強不足で、先人たちにも失礼です。そのような言い方をする人のその後に続く情報もあまり信じられたものではありません。

いいなと思ったら応援しよう!